エース(復権を懸けて)

(愛知県・4番コーチンホームラン)

皆さんは「エース」と言えば誰を思い出すのだろうか? それぞれ、思い入れのある選手はいるのだろうが、ドラゴンズファンの私にとっては「今中慎二#14」こそが特別な存在と言えようか? きゃしゃな外見とは裏腹に140キロ台の剛球をビシッと決める速球派の投手であった。そう、故障するまでは…。

1997〜99年はほとんど実績がないにもかかわらず、舟木一夫の歌う「燃えよドラゴンズ99」にも「今でも今中、愛してる」と歌われている事実が中日ファンの熱い気持ちを物語る。

今年(2000年)、何回か中日の二軍戦を観戦した中で彼の登板した試合の記憶をまとめてみた。

今年最初の出会い

復帰後初登板・4月23日・ナゴヤ球場〜中日3−3近鉄(引分け)

登板予定の試合が雨で中止になったので、「予定を変更してこの日に登板」と新聞に書いてあったため急遽観戦に行った。

今中登板は6回、3番手での登板。1イニング打者3人を無難に抑えるも最高球速は125キロ止まり。ちなみにこの試合、打撃不振で二軍落ちのディンゴが4番左翼でスタメン。4打数ノーヒットであった。

2回目の出会い

月7日・ナゴヤ球場〜中日1−1ダイエー(引分け)

ゴールデンウィーク最終日なんで、ダラ球会員のW部さんと観戦に行こうということに(別口で球場内で人に会う予定もあったが)。

今中登板は7回、今回も3番手である。1イニング打者3人をノーヒット。ストレートが126キロながら88キロのカーブを交えた投球は流石である?

この試合、先発は山北・2番手朝倉・3番手今中に続いて、4番手福沢・最後に小山とルーキー3人が揃い踏み。わたし的には入場料の元は取れた? 気がした。

3回目の出会い

今季初先発初勝利・8月19日・あじさいスタジアム北神戸〜中日5−3サーパス

5月のGS神戸遠征の際に行けなかったのでぶらりと出掛けたが! 時刻表の地図で見ると2週間前に出掛けた高砂より近い筈なのに…、片道で6回の乗り換えで5時間を費やした(新幹線は使わず・乗り換え待ち含む)。

先発は今中と平井、奇しくも復権を目指す左右の元エース同士の投げ合いとなった。投球内容は両者とも5イニングを投げ2失点と一歩も譲らず。

だが6回表に登板のサーパス杉本潔が大誤算? 1/3イニング2失点で降板。3番手萩原が残り3回2/3をきっちり抑えるが、時既に遅し。6回裏から登板の山北・佐野・遠藤の前に1得点のみに抑えられゲームセット。今中は幸運な今季初勝利を挙げる。

その後インターネット上では「今中、来季戦力外」との噂も聞いたが、真偽のほどは解らず。そして、ウエスタンリーグ優勝を決めた後の試合で2勝目を挙げてもいる。

かっての速球派ぶりを記憶している身としては最高球速が130キロに及ばないのは淋しくもあるが、まだ29歳と老け込む年齢でもなかろうし技巧派に転向してでも是非復活を果たしてほしい。また、必ず復活すると信じてエールを送り続けたい。

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