ドラファンの集う店「ごはち亭」探訪記

(千葉県・ふさ千明)

東京においてドラゴンズファンの集う居酒屋として、知る人ぞ知る店「ごはち亭」。去る2001年2月3日、我々ダラ球会スタッフはそろってこの店を訪れた。

場所はJR両国駅東口出てすぐ。一見普通の居酒屋であり、中へ入ってもそれほど強烈なドラゴンズ色はなかった。入ってすぐビラがおいてあったりするが、フェラーリの旗のほうが目立っていた気がする。

店に入るとマスターの「ドラゴンズ関係? それとも一般?」という問いに「一般です」と答え、一階のテーブル席につく。 ビールとともに、八丁味噌で味付けした煮込みなど名古屋料理やピザなどを名古屋風にアレンジしたものを注文してみる。どれも東京では得難い味ではないだろうか。

舌鼓を打ちつつ今年度のダラ球会の計画などについて話していると、マスターに話しかけられた。「どういう集まりですか?」 階段になかむら治彦さんやたかみね駆さんの色紙があったのでその関わりから話し始め、会報「無冠通信」もお見せする。いたく興味を抱かれたご様子で「2階へどうぞ」と案内される。

なかむらさんの色紙 たかみねさんの色紙 たかみねさんの写真もありました

以前「電光掲示板」でも話題になった店名の由来に関してお聞きしたところ、「五味八珍」という串焼き屋が元でそこから「五八亭」になり、それを現店主の方が引き継ぎ、名前を残したのだという。大西選手来店以来それに絡めて説明しているとのこと。

「昔は大島(康徳:現ファイターズ監督)の5と江藤(慎一:往年の4番打者)の8だなんて説明したこともあった」そうである。これでようやく謎が解けた。

「東京には意外とドラゴンズファンの集まる店が少なくて」「1999年の優勝の時に『優勝の瞬間から3割引き』と宣言し、トーチュウにもFAX送ってそれで知られるようになって」などなど、忙しい中時間を割いてこれまでの経緯を話してくれた。


マスター

2階に上がると、テレビが2台。おそらくシーズン中はファンが集い試合の展開を肴に一喜一憂するのであろう。壁には観戦時の写真やごはち亭のペナントなどがあり、1階よりもドラファン御用達という感じがする。 ちなみに入店時に、何故「ドラゴンズ」か「一般」かと聞かれたのかはこれを見て納得。

ペナントには大西と正津のサイン入り 小さいペナントはウエスタン優勝のもの

我々のほかにも、ドラファンと思われる一団がやってきて、ドラゴンズ絡みの着メロ披露や昨シーズンの思い出、今年度の予想などを話し合っていた。野球色の濃い空間で、私などはそれだけでも楽しかった。

追加を取る段になって、メニューをみると「ドラゴンズブルー」というカクテルがあったので注文してみる。ジョッキで出てきたそれはその名の通り青く、飲んでみると癖がなく非常に飲みやすい。あまり酒量のあるほうではない私だが、これならば何杯もお代わりできそうだった。ドラファンがこれで勝利を祝ったりするのだろうなと思うとうらやましくなった。


カクテル「ドラゴンズブルー」

これがきっかけで他球団の名を冠したカクテルの話になる。色々あるらしいが、なかなか「聞いたことがある」レベル以上にならないので、一度腰を入れて調べてみるべきかもしれない。

さらにベトナム風春巻きやパスタのごはちスペシャルなどを追加し、ビールの大瓶を何本も追加した。パスタはそこいらのイタメシ屋より遙かにうまかった。この日は頼まなかったが豆腐や魚にも力を入れているようなので、次回は是非その辺にもチャレンジしてみようと思う。

皿と瓶が空になりテレビで「愛犬ロシナンテの災難」が始まった午後9時過ぎ、我々は席を立った。 4時間以上飲み食いして一人2500円というのは、非常にお得感いっぱいで、野球を抜きにしてもまた訪れたくなった。

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