『いきなりビーンボール』
(「週刊ベースボール」ボールパーク共和国・編/ベースボールマガジン社)
(山梨県・早乙女修牙)
この本は1989年8月ベースボール・マガジン社より「プロ野球わっはっは本」のキャッチコピーにて出版された、「週刊ベースボール」の投稿コーナー「ボールパーク共和国」(略して「ボ共」)の単行本である。
掲載コーナー(ラインアップ)は、
●なんとなく似ている・・・プロ野球選手と似ている人或いはモノを掲載。全てではないが選手の顔写真が載っている親切構成である。ちなみにこの時期は当時近鉄の阿波野投手がウルトラ人気を誇っており特集ページがある。
●きっといる・・・野球界を鋭く観察した読者の集大成?
●ワンポイント・・・球場やメディアで見掛けた選手、ファンの生態を紹介
●ズバリ判定・・・野球ファンとはどのような人達なのか?を百分率で分析
●なぜだ!?・・・野球に関する疑問に読者が解答
●ぴったり配役・・・昔話、テレビ番組等に選手を配役
●わははスタジアム・・・野球用語の独特な解説。主に現在のダジャレコーナーの原型である
●野球笑句・・・野球をテーマにした川柳
●キミにもなれる・・・野球選手の顔真似の仕方の指南
●あったら怖い
である。
また全編に渡り、球界伝言板として直筆の作品が掲載されている。
私は人生に於いてユーモアや笑いは不可欠なものであると思っている。またプロ野球の楽しみ方というのは人それぞれで良いのではないだろうか。
これ以降現在でも「週べ」誌上ではコーナーは続いているが、売れ行きが悪かったのか続編が出版されないのが謎でもあり、大変残念でもある。