首都圏「3日で6試合」観戦記

(東京都・かねこたつや)

2000年プロ野球、各球団が開幕して最初に6連戦を迎えた4月の第一週。プロ野球開幕に心踊って、とまではいわないまでも、僕もこの週6試合連続観戦をやりました。3日で。そう、3日で6試合。4月4・5・6日の間、1日2試合を3日続けてやってみました。

更にその後8・9日にも八王子と横須賀で観戦をし、都合1週間で8試合、野球観ちゃいました。あれも行こうこれも行こうと画策してる内にこういった結果になってしまったわけです。というわけで、3日で6試合の観戦記、読んでやって下さい。

@4月4日 巨 8―7 ロ (ロッテ浦和)

最初に足を運んだのはロッテ浦和。あの清原の開幕緒戦。御存知の通り清原はプロ15年目にして初の開幕二軍スタート。そんな彼を観たいという気持ちも少々あり、ロッテ浦和まで行く気になった…のかな。清原が出るということは、僕は数日前のラジオで知ったんですが、まあ恐らくスポーツ紙等でも報じられてたのでしょう。そう考えた僕は「清原観たさの客で埋めつくされロッテ浦和なんてのも観られていいかも」といった気持ちもありました(なんかヘンな文だな)。

しかし、まあ、本当にあんなに来るとは…。55000人ですよ(嘘)。あんなに人が入ったロッテ浦和はもう観らんないかも。お陰でずっと立ち見。足も腰もヘロヘロ。体力無いのにさ。ちなみに清原の成績は中前安、右飛、空三振、四球、空三振。

試合はロッテ成本、巨人谷で始まり巨人が1点先制した後ロッテが2・3回に計8安打を集中させ6点を奪取。このまま逃げ切るかと思ったが、巨人は6回に1点返した後の7回、代わった寺村を捕え4安打と2つのエラーで5点を取り一挙大逆転。しかし9回、土壇場で本日ここまでノーヒットだった佐藤の同点タイムリーが出てロッテ粘りを見せる。

試合を決めたのは延長10回、ちょっと気を抜いたスキに巨人山田がロッテ4番手、この回登板の戸部から決勝ソロホームラン。山田のホームランで決まる試合、イースタンだなあ。あとひとついいたいこと。成本に対して後ろにいた人(女性)が言ってたこと「あのピッチャー二軍なのにいい番号もらってるね」あー…、え?

A4月4日 オ 9―3 日 (東京ドーム)

2試合目、日本ハムの東京ドーム開幕戦。こちらも御存知の方が多いかも知れないが、この日は指定席が全席2000円で販売されていた。勿論僕も指定席を買い観戦。当日のスポーツ紙には、1階席一塁側はほぼ完売と書いてあったので、じゃあ三塁側にしようとしたのだが、実際見てみると結構空席がある。そういうもんなのかな。

こちらの先発は日本ハム建山、オリックス川越。試合序盤はイチローが活躍。1回、谷を二塁に置いて左前へタイムリー。3回一死からは左翼席へソロアーチ。その後もオリックスは効率良く点を重ね快勝。日本ハム東京ドーム緒戦を飾れず。ちなみに前日入籍した上田は出番無し。

B4月5日 湘 4―0 西 (西武ドーム)

明けて5日は雨。ならばその雨の時力を発揮するのがドームだ。前日の賑やかだった2球場とは全く違う試合だった。

まず、西武球場前駅に降りると(当然だろうが)人がいない。一軍戦のように臨時改札口も開いちゃいない。改札を出ても無論、人がいない。おまけに、窓口にチケットの販売員(?)さえいない。いやホントに。昼時だったしごはんでも食べてたのかな。なんとかチケット購入して、球場に入るとやっぱり人がいない。選手もいない。はい、これは嘘。まあ、だいたい観客は50人程度。ただ35000人以上収容できる西武ドームにたった50人ですから、淋しいんですよ。

ないないづくしで始まった試合は、またも二塁塁審がいない状態でスタート。これはホント。二軍だからってねえ。試合内容も物足りない感じで、西武はクリーンアップに和田、ポール、大塚と一軍でもイケるような選手を並べたにも関わらず零封負け。まあ、湘南強いんですわ。ああ、そういえば僕は初めて湘南シーレックスというモノを観たんだった。感想は…「ああ、湘南だ」と。ぷう。

C4月5日 日 5―4 オ (東京ドーム)

本来は、この日の夜は神宮のヤクルト×阪神を観に行こうと思ったんだけど雨で…。で、代わりに東京ドームへ進路変更。席に着いて(一塁側指定C)さてスコアでも開くか、と思ったら…あれっ? ペンが無い。うわどっか落としたんだ、コレ。スコアつけらんないじゃん。あーあ、やること無くなっちゃったよ。いや、普通に試合観りゃいいんですがね。

ところがなんかショックのせいで眠くなってきちゃって、2回と3回はイマイチ観てなかったっス。でも得点の入った4回はちゃんと起きてたから大丈夫。田中幸とウィルソンの連続ホームランで4点先取。6回にも田中幸、ウィルソンの連続二塁打で加点(田中幸の二塁打はプロ通算1500本安打)。その後も追いすがるオリックスをなんとか振り切って日本ハム、東京ドーム初勝利。外に出るともう雨は止んでいた。明日こそ神宮へ。

D4月6日 日 2―0 ヤ (鎌ヶ谷)

3日目。関東一不便な球場(?)鎌ヶ谷。「とりあえずなんとかなるだろう」と思い、市川大野駅から歩く、歩く、歩く…着かない。遠い。不安で泣きそうになる。理不尽な怒りすら覚える。バカバカしくなってくる。そんなこんなをしながらやっと到着。試合開始から10分が経っていた。1回表観れなかったじゃんよー。でも試合が動いたのは2回裏だったから、なんとかセーフ。ツイてるのかな。

その2回、オバンドー(当時はまだ二軍)、西の連続安打で無死一二塁。小田が送って一死二三塁から出た、森本稀哲。ライト前に2点タイムリー。その後も森本、ランナーを本塁で刺したり、いい当たりの打球をランニングキャッチしたり攻守に大活躍。日本ハムは4人の投手で2点を守り切り勝利。安打数ではヤクルトの方が多かっただけに(ヤ8・日4)森本のプレーは目立った。光った。そして帰りも同じ道を同じ時間かけて歩いたとさ。

E4月6日 神 5―3 ヤ (神宮)

前日来られなかった神宮へやっと到着。思えば今年のダラ球会観戦会も中止になったし、去年の観戦会も中止だったんですよね。まあ個人的には何度かスタッフと出向いたのですが。果たして「ダラ球会観戦会IN神宮」はいつになったら実現するのやら。

んで、やっと神宮に来られたのでファンクラブに入ってみました。ヤクルトの。僕ハ阪神ふぁんヲ公言シテルノニイイノカシラ…。そして、その場で貰った招待券でライトスタンドへ。だからさぁ、それでいいんか? ねえ。でもさ、なんかレフトスタンド行きづらいんですよ。色んな意味で気が引けるというかなんというか…。ま、いいや試合だ試合。

先発は阪神がなんか色々とあってここまで流れた藪。ヤクルトは新外国人レモン。2日前に今季初勝利を挙げている阪神が1回に先制。四球で出した和田をランナーに置いて四番新庄が今季初ホームランで2点。その裏ヤクルトも稲葉のソロアーチで1点を返す。次は3回、またも四番新庄の左中間二塁打でチャンスを作ると、続く大豊がレフトへ2ランホーマー。レモンはこの回でマウンドを降りる。

一方、藪は毎回ランナーを出しながらも、なんとか1回の1点に抑える。その藪も7回、二死一二塁のピンチを迎えて、打者は四番・ペタジーニ。ここで阪神ベンチは左腕、遠山にスイッチ。しかしペタジーニに四球を与え降板。場面は古田対3番手葛西へと変わる。力の入る場面。

フルカウントから古田の打った打球はセンターへ。そこに守っているのは、そう、新庄。抜けるか? という打球をランニングキャッチ。流石だわ、新庄。阪神は大きなヤマ場を乗り切ることに成功(でも葛西はこの時足を痛め翌日登録抹消。トホホ)。

そして9回、広沢が移籍1号代打ホームランで突き放す。9回裏ヤクルトもミラーからペタジーニが2ランを打つもののそこまで。僕は阪神の勝つところを初めて生で観たかも知れない。いやメデタシメデタシ。まあ、座っていたのはライト側だったけど。

以上、3日で6試合のレポートでございました。まとめと感想は、んー大変でした。それなりに。ええ、たまにはこーゆーことをやってみてもいいかも。楽しいし。それなりに。皆さんもヒマがあったらやってみて下さい。1回ぐらいやるべきだと思う、僕は。

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