落合博満講演会見聞記

(岡山県・おぐらだいすけ)

2001年5月13日午後7時より、岡山駅から徒歩10分足らずの絵図町にあるロイヤルホテルにおいて、落合博満氏を招いての講演会が行なわれた。私は5時前に自分が審判を担当している試合が終わる時にチケットを購入していたのを思い出し(前売、当日とも2000円)、慌てて家に帰って支度を早々に済まし、いざ現場へ赴かんと電車に乗り込んだのである。

到着したのは、7時より30分ほど前。大広間の聴衆を見てみれば、少年野球の選手たちや指導者、高校野球の指導者や現役の選手たちが主。私はサングラスで変装して会場へ入ったのであるが、用足しの際にサングラスを取っていたので丸分かり。挨拶をされてしまい、些かばつの悪さを味わいつつもメインゲストの到来を待った。

7時を少し過ぎて、落合氏の友人でもあり主催者の挨拶の後、いよいよ本題へ。結構ぶっきらぼうではあるが、その語り口はいかにも落合氏のイメージそのままの味わいを醸し出していて、聴衆の大多数が野球に携わっていることもあってか、指導法の基本が主であったのだけれども、実技に関して素人衆である私にも面白いなと思ったことが多かった。以下、話の順に従って綴ってみる。

●子供が野球をする事にあって大事なことは体を作ること。

何だ、当り前のことではあるが、兎角せっかく技術を身につけても体力を含めた体を作らないと、どだい無理である。そのためには、

●食生活

スナック菓子や炭酸飲料等必要以上に摂らないこと。水分を摂るときはスポーツドリンクを摂るべき。炭酸飲料はコカ・コーラだけ。しかも風邪を引いたときだけ常温で飲むことだそうだ。

考えてみれば、もともとコーラは薬として作られたものであるから、理にはかなっているわけである。落合氏は、アメリカでのキャンプでこれを見聞きしたそうだ。

そして、野球選手の親御さんに食べ物をないがしろにせず、自分で作ることの重要性をキツイユーモアたっぷりに説明した。具体的には、

●孫は優しい

「ま」は豆類、「ご」は胡麻、しかも消化しないのですりおろす。「わ」はワカメ等海藻類、「や」は野菜、「さ」は魚、とりわけ青魚。「し」は椎茸といったキノコ類、「い」は芋類だそうだ。

このほかにも、休養の必要性や目の重要性(体力よりも目の衰えから、力の後退につながる)、技術論など日頃お目にかかったり、耳にしている意味を解らずにいることについて、ああ、こういったことだったのかという得心を得ることが出来たことが、大いに収穫だった。そして、12名のサインボールプレゼントに当選したことと、食生活にはバナナと小豆類を入れるようにしたことも。


講演会の後の抽選会でサインボールが当たり
御満悦の筆者と落合氏

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