6月8日 オリックス−ロッテ
(グリーンスタジアム神戸/
Yahoo!BBスタジアム

(京都府・ふさ千明)

前日の豪雨が嘘のように晴れた6月の日曜日。お出かけ日和である。こんな日は野球観戦に限ると家を出る。大阪ドームかGS神戸かと言う選択は、雨なら大阪、晴れなら神戸だったので、神戸へ。またかとお思いかもしれないが(失礼)、よしたにさんが来られているのでレフトスタンドで合流する。

この日、地下鉄の駅から球場までの間にある広場でフリーマーケットが開かれていたが、大阪ドームのときと違って道筋から外れていたので助かった。途中、マリーンズスタンプラリーやらグッズ売り場やらで引っ掛かりながら入場。この時BBMカードマリーンズ版を購入し初芝2枚引き当てて幸先良し。

さらにはバルボン氏とばったり出会って少しだが話ができた。非常に幸運だが、試合前に使い果たしてしまってないかと、非常に不安になった。そんな話をしているうちにスタメン発表。

先攻のマリーンズ。
1番ショート小坂、2番ファースト澤井、3番DH福浦、4番サードフェルナンデス、5番レフトリック・ショート、6番セカンド堀、7番ライト立川、8番センター喜多、9番キャッチャー清水将海、ピッチャー薮田。

これまでの采配が嘘のような若手起用のスタメン。澤井、喜多の起用には素直に喜びたい。守備と攻撃のバランスもとれていると思うし、さらに言えば薮田のピッチングも楽しみだ。

後攻ブルーウェーブ。
1番サード大島、2番ショート後藤、3番センター谷、4番レフトブラウン、5番セカンドオーティズ、6番ライト葛城、7番ファースト山崎、8番DH竜太郎、9番キャッチャー三輪、ピッチャー小倉。

7番8番が長距離砲なので、見た目以上に厚みを感じる。なんのかんのと言って青波打線は大量得点をあげる試合が少なくないので、不安は小さくない。ただ、ここのところマリーンズ打線は小倉とは相性がいいので、今日もそうなることを期待する。

プレイボール。

1回表
小坂ファーストゴロ、澤井初球攻撃でライト前に鋭い打球。福浦ライトフライ。フェルナンデス、センターへの大飛球、ホームランを確信して飛び跳ねるレフトスタンド一同だったが、フェンス際、谷がジャンプキャッチ。オーロラビジョンの再生映像で、谷がとらなければスタンドインしていたことを確認し、悔しがりながらも谷に拍手。これでフェルナンデスはホームラン一本損した。これだけでも来た甲斐があったプレー。チェンジ。

1回裏
地味ながら支える縁の下の力持ち薮田。今年は初めて見る。大島フルカウントからセンターフライ。後藤セカンドゴロ、谷ピッチャーゴロで三者凡退。薮田、いい立ち上がり。

2回表
ショートサードゴロ。堀、鋭い打球はレフトスタンドへ。先制ソロアーチ。1−0。立川空振り三振、喜多の打球はセカンドへ。オーティズ捕れずに右中間へ転がる。慌てて追う谷と葛城を見て喜多は一気にサードへ。スリーベースで二死三塁。いつもなら残塁を増やすだけのこの場面に清水将海レフト前ヒットで喜多生還。2−0。小坂キャッチャーフライでチェンジ。堀のアーチは95・96年の絶頂期を思い出させる好打だった。

2回裏
ブラウンセンター前ヒット。オーティズへの初球、パスボール。ブラウン二塁へ。オーティズ歩いて無死一、二塁。葛城、薮田のブレーキの効いたフォークで空振り三振。山崎への2球目、なんとダブルスチール。外国人選手のダブルスチールは初めて見た。ここで清水将海強肩発動。サードで刺して二死二塁。

山崎フォアボールで二死一、二塁。竜太郎、この日誕生日でハッピーバースディの音楽がライトスタンドから流れる。レフトスタンドでも拍手する。誕生日で張り切る竜太郎、ボールツーからの三球目をうまく叩いてライト前ヒット。オーティズホームインで2−1。ファーストランナー山崎はサードへ滑り込むが、立川の好返球に阻まれタッチアウト。チェンジ。

3回表
澤井、レフト前ヒット。福浦は狙い打ったように左中間へ。ブラウン追いきれず、谷が捕球。サードへ送球もセーフ。この間に福浦セカンド到達。これが今年22本目となるツーベースになって無死二、三塁。バッターはフェルナンデス。ストライク、ファールときて、続く三球、全て際どい外角球。小倉の真骨頂と言いたくなるようなスライダーもあったが、フェルナンデスこらえてツースリー。そして6球目、打球はショート後藤の頭上に。ジャンプ及ばず、ブラウンの前に転がる。澤井生還して3ー1。

無死一、三塁。ショートもレフト前ヒットで4−1。なお一、二塁。迎えるバッターは先程ホームランを打っている堀。「もう一発来い!」の声にこたえた打球はまさに天才の一撃。ドライブがかかったままライトスタンドへ飛び込むスリーランホームラン。7−1。

5連続ヒットでついに小倉ノックアウト。信じられないような展開になってきたが、肌を灼く陽光がこれを事実であると教えてくれる。戸叶がマウンドに。バッターは立川。流れが切れる空振り三振。喜多ファーストゴロ。清水歩くも小坂レフトフライでチェンジ。戸叶、ナイスリリーフ。

3回裏
三輪、大島と打ち取って三者凡退かと思ったら後藤の打球は強くあがってこちらへ向かってきた。「来るなよ、来るな!」という念が通じたのかフェンスに当たってくれて助かった。急造レフトのリック・ショート、バウンドをうまく処理できずもたつく間に後藤はサードへ。谷ショートフライでチェンジ。

4回表
澤井フォアボール。福浦の打球はファーストへ。山崎捕ってセカンド送球するもこれがそれて外野を転々。しまったと言わんばかりに頭を抱える山崎がばっちり見られてしまった。無死一、二塁。フェルナンデスファーストファールフライ。ショート空振り三振、堀、三打席連続はならず、サードゴロ。チェンジ。

4回裏
三者凡退。

5回表
立川ライトフライのあと喜多がライト前ヒット。清水空振り三振で二死一塁となった場面で、戸叶降板。まだ行けたような気もしたが、2回2/3投げてい
るわけでもう十分か。ピッチャー土井。小坂への初球、喜多がいいスタートを切って盗塁成功。喜多はこれが今季初どころかプロ入り初盗塁。二死二塁。チャンス到来だが小坂セカンドゴロ。チェンジ。

5回裏
先頭は山崎。ボールの見きわめ良く、またクサイ球はカットして粘る。いいときの山崎だなぁ、と思って見ていた7球目、大飛球がこっちへ来てヒヤリとしたがポールの向こうへ。ファールでホッとする。気を抜いたあとの8球目、今度こそこっちへやってきた。レフトスタンド中段へ飛び込むソロアーチ。これを観客が素手でダイレクトキャッチしたためレフトスタンドからも大きな拍手が湧き、山崎が不思議そうにしていた。私の3メートル右くらいでの出来事だったので、ちょっとドキドキした。これで7−2。

続く竜太郎の打球もセンターへ大きくあがった。「連発か?! バースディアーチなのか?!」とどよめくなか失速して喜多捕球。アウト。三輪、大島と倒れてチェンジ。

6回表
澤井、福浦と倒れ、フェルナンデスが歩いて土井交代。徳元がマウンドに。ゆっくりしたボールにタイミングあわずショート凡退。あっさりチェンジ。

6回裏
後藤、谷、ブラウンの上位打線だったが、三者凡退。薮田試練の6イニングめ、無事終了。

7回表
関東からたくさんのファンが来ているレフトスタンド、色とりどりの旗が掲げられながら、ウィラブマリーンズ大合唱。昨日もあり、試合前にも掲げられていたレオン監督がロッテ時代の旗がひときわ目を引いた。堀が猛打賞を決めるヒットを放ち、原井と交代。ベンチへ下がる堀を称えるレフトスタンド。しかしこのあと立川、喜多、清水と徳元に幻惑されて凡退チェンジ。

7回裏
堀の代走原井はそのままセカンドに。せっかくなのでビクトリーマーチを一緒に歌ったりする。オーティズ、葛城と倒れてツーアウト。バッターは先ほどホームランを打っている山崎。初球攻撃は綺麗なレフト前ヒット。そして誕生日の竜太郎。カット、カットでうまく自分の待ち球を選び、レフトに強い当たり。リック・ショートジャンプするも、その頭を越すスリーベースヒットで山崎生還。7−3。

三輪に代打副島さん。フォアボールを与えたところで、薮田交代。いいピッチングをした薮田を拍手で送る。ピッチャーはシコースキーに。シコースキー、期待にこたえて大島を空振り三振に切ってとる。チェンジ。

8回表
副島さんにかわってキャッチャーに前田が入った。1番からだったが、徳元の前に三者凡退。

8回裏
シコースキーはパワーピッチで後藤にボール球を振らせ三球で空振り三振に。谷もセカンドゴロに抑えたが、ブラウンにはセンター前に持っていかれる。二死一塁。バッターはパワーのあるオーティズ。初球。強く弾いた打球は高いバウンド。シコースキー、長身を生かしてジャンプキャッチ。ファースト送球。アウトでチェンジ。

9回表
ブルーウェーブのピッチャー、徳元から相木へ。おととい先発したばっかりなのだが。懲罰登板なのだろうか。フェルナンデスの打球は葛城の右へ。奥深くへ転がりツーベース。代走渡辺正人。ショートの打球もライトへ。葛城の反応良く、正人は三塁ストップ。無死一、三塁。ショートに代走諸積。バッターは原井。あんまりバッティングの印象がないのでどんなもんかと見ていたら、二球目に諸積が走った。盗塁成功して無死二三塁。原井は打ち上げてライトフライ。飛距離十分で正人生還。8−3。

諸積も三塁進塁して一死三塁。バッターはここまでいいところのない立川。仲間外れはゴメンとばかりにセンター前にタイムリーヒット。9−3。喜多もライト前ヒットで続いて一死一、二塁。清水の打球は弱いゴロ。サード大島捕るがファースト送球のみ。二死二、三塁に変わる。ここで相木交代。ピッチャーは山本。

山本の初球、いきなりワイルドピッチ。立川ホームインして10−3。山本はそのあともストライクが入らず、小坂をストレートで歩かせる。イケイケムードでバッターは猛打賞の期待がかかる澤井。ボール先行でワンスリーから打って出てファーストゴロ。チェンジ。

9回裏
ピッチャーは戸部に代わる。三連投だが、大丈夫なのだろうか。葛城レフトフライ、山崎ライトフライ、竜太郎センターフライときっちり抑えてゲームセット。

これで観戦した試合マリーンズは5勝1敗(一軍の公式戦のみ)。この分の幸運が一体何で補われているのかを考えると非常に恐ろしいのだが、もう考えないことにした。今日は親子ゲームで、このあとバファローズ戦が組まれていたが、翌日夜勤のため、それに備えて帰宅することにした。もちろん十分に余韻に浸ってから。

M 10 ― 3 BW
勝利投手 薮田2勝0敗
敗戦投手 小倉
2勝5敗

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