1月3日 札幌−大阪〜マスターズリーグ
(札幌ドーム)

(北海道・浜☆星奈

今年も「オジさま達の熱き冬(自称)」マスターズリーグの季節がやってきました。マスターズリーグが始まって以来、毎年新年初観戦を札幌ドームでのマスターズリーグにしている私。今年は何と正月まっただ中の1月3日に行われるという。「今年こそ新年1番早く観戦した会員になれるかも…」

ところが後で前日2日に東京ドームで2004年初野球となる東京−福岡戦があるということを知り「絶対に誰か見に行くんだろうなあ…(−_−;)」とちょっぴり落ち込む(実際早乙女さんなどが観戦に行ったし)。マスターズリーグが始まって以来毎年「新年1番早く観戦した会員」の座を狙っているのだが今年も又実現できず…(T_T)。

それでも札幌ドームでは私が1番最初だし…(というより他に観戦できる会員っているのか?!)かくして「正月3が日に野球が見られるなんて…」と思いつつ今年も真冬の札幌ドームへと向かった。

夜行列車で行った私は、実はほとんど眠れなかった(たぶん30分も寝てないであろう)。普段夜行を利用する時でもここまで寝られなかったのは初めてだ。早朝に札幌に到着し、某所で休憩するも、目はさえっぱなし。「これじゃあマジで試合中眠っちゃうかも…(^^;)観戦記書きたいのに〜」と心配しつつ札幌ドームへ。朝は雪が降っていたのに地下鉄東豊線福住駅を出たら見事に止んでいた。さすがに私は晴れ女ね♪(^^)。

札幌ドームに着いたら早速チケットを購入。私は一瞬「あれっ?」と思った。そう、今シーズンから内野指定席がネット裏席と変わっていてそれ以外は内野自由席と外野自由席しかわかれていなかったのだ。戸惑ってしまって迷ったが内野自由席にすることに。おかげで去年一昨年より1000円も安く購入。しかし後に知ったことだが今シーズンから前売り券が売られるようになり、しかも当日券より300円も安いとは…とほほ(^^;)、「これじゃあJRみどりの窓口かローソンで前もって購入すれば良かった…ドームで買ったってデザインは某ぴあだし…。」

んで、チケット購入後早速入場。私は明らかに怪しそうなビニール袋(っていっても中味は「写るんです」2個だけなのだが)持っていたのに手荷物検査全くされず。普段は思いっきり甘いのだが一応手荷物検査されるのでラッキーと思ったが、こんないい加減な検査でいいのか?! 札幌ドームの警備員…(−−;)。

入場後、目の前に見えたのは月○冠の酒樽と札幌アンビシャスの2選手。何と有沢賢持投手と藤城和明投手が観客相手に振る舞い酒をしていたのだ。そういえば去年の早乙女さんの観戦記にも振る舞い酒のことが書かれてあったし、さすがは正月の野球ならではのイベントだなあ。何が何でももらいたいのだが実は酒が飲めない私…しかも日本酒となれば大学時代に苦い経験をしているし…しばし迷ってしまった。

しかし藤城(だと思った。うろ覚え)が私に近づいて通常の3分の1の量にしてくれたので感謝の気持ちを込めて酒をもらった。それでもただでさえ飲めない上に極度の寝不足の私の身体にこの酒は自殺行為なのだが、何とか全部飲み干した(って一気飲みではないけど)。

一方有沢は「今日の試合登板するよ」と観客にリップサービスをしていた。おいおい、そんなことまで言っていいのかよ?! でも道民だし有沢の登板は是非とも見たい。マスターズリーグだからこそ?! 言えるのかもしれないのだが、もし本当に登板するなら、この振る舞い酒の勢いの如く抑えて欲しい。

その後振る舞い酒と同じ正面にて選手名鑑兼ガイドが売られていたので早速購入。するといきなりその場でくじ引きが行われていた。どうやら選手名鑑購入者を対象にしたくじ引きであり、札幌アンビシャス選手のサインボールなどが当たるという。もちろん私もくじを引いてみた。が、「はずれ」…。何ももらえなかった。せめてティッシュでもくれよなあ…(−_−;)。

さて今回の座席、はっきり言って1塁側にしようか3塁側にしようか迷っていたが、又サイン会もありそうだしやっぱり前と同じく1塁側でネット裏席に一番近い方にした。でも、札幌ドームって、はっきり言って3塁側の方が売店及びゲートが近いんだよねえ…(北海道日本ハムFIGHTERSが3塁側をホームにしたのはこのおかげらしい)。

やがて今年も札幌アンビシャス選手によるサイン会が始まった。又しても今年も1塁側スタンドの中での開催であった。当然の如くお客さんが殺到する。これはかなり危険な状態である。せめて1塁側出入口の向かい側にテーブルを置いてお客さんを何列かずつに並ばせる方が良いと思うぞ。んでもって私もやっぱりもらいに行く。ただ終了間際に行ったので果たしてもらえるかどうか…? 何せかなり混雑していたもんでねえ…。係員の「もう終了でーす」という声に半分がっくりしていた私。

すると目の前に見覚えある選手が…それは何と岡崎郁選手であった。すかさず「頑張って下さ〜い!」と声をかけると、何とご丁寧にペンを持って私の差し出した選手名鑑にサラサラとサインをしてくれたのだ。「わ〜い!有難う岡崎さん!(^^)」感謝の気持ちでいっぱいだった。このサイン会、今回は岡崎の他には去年私がサインをもらったダンプ辻恭彦選手だけだった。去年は5人くらい選手がいたのだが、やっぱり危険だから減らされたのかなあ…、いずれにしろ、このサイン会はとってもいい企画なのだがスタンドでの開催はとても危険なので是非とも改善して欲しい。

ここで本日の観客数。発表では16000人。出入口より上は閉鎖されているのでちょっと多いかなあ…と思ったのだが、内野席はまぁそこそこ入っていた。でも外野席は相変わらずがらすき…(嘆)。札幌でももっと客入るようにアピールしろよなぁマスターズリーグさんよぉ(−−;)。今年からFIGHTERSも来ることだし、せめて9月の試合でいいからFIGHTERS戦で是非とも札幌ドーム開催のマスターズリーグをアピールして欲しい。

いい加減試合の話に入ろう。おっとその前にスタメン発表。

大阪Romans
CF 福間 納
SS 村岡 耕一
3rd 本西 厚博
2nd 村上 眞一
1st 柏原 純一
RF 石嶺 和彦
DH 小川 亨
C 有田 修三
LF 大熊 忠義

私は一瞬目を疑った。いや、私だけでなくプロ野球を知っている人だったら他の誰もがそうであっただろう。「1番センター福間?! 福「本」の間違いじゃねーのかぁ?!」でもどう目を見開いても福「間」である。おいおい、福間は投手だぞ。それなのに何故? しかも1番センターなんだぁ? よっぽど外野手いねーのか大阪は…(^^;)第1回の優勝チームなのに…。

後で選手名鑑を見て知ったのだが、福間は確かにマスターズリーグでは外野もこなすらしい。しかも後の選手紹介では俊足と紹介された。なるほどそれで1番センターなのかぁ…でもやっぱり投手だぞ。足はあまり期待できないと思う。それ以外は…大阪は打つイメージがあるので今日の打線ではちょっと小粒かなあと思ったのだが、まぁこんなもんだろう。一方、

札幌Ambitious
3rd 石井 雅博
2nd 岡崎 郁
1st 大野 雄次
LF 秦  真司
C 加藤 俊夫
RF 萩原 康弘
DH 福嶋 久晃
CF 駒崎 幸一
SS 藤野 正剛

4番が秦かぁ…小粒だなあ。しかし5番にマスターズリーグでは良く打っている加藤がいるのでまぁこんなもんでしょう。

先発投手は札幌が高山郁夫で大阪が中田良弘。高山のイメージって、正直言ってほとんどないなあ。一方中田は5年越しの18連勝投手、侮れない。

試合開始前に両軍の全選手(っていっても当日に来ていた選手だけだが)+監督+コーチがライン上に並んでいた。これも正月の試合っていうことでのセレモニーなのかなぁ…。そういえば、3年前の11月第1回マスターズリーグ札幌開幕戦。あの時も札幌−大阪で、当時投手コーチをしていた故杉浦忠さんの最期の勇姿を見たんだよなあ…。

そうこうしているうちに試合開始。1回裏、札幌石井(雅)がいきなり3塁打を打った。岡崎は倒れたが大野は見事にタイムリーを打って札幌1点先制!でも去年は1回裏に4点も先制しながら逆転されてるからなあ…しかも大阪は打線が良さそうだし…頼むよ高山抑えてくれ…。

その後両軍無得点のまま3回表まで終了。すると何と去年に続いてじゃんけん大会! 又しても試合中なのにじゃんけん大会である。しかも今年は観客のうちじゃんけんやりたい人が手を振るなどしてオーロラビジョンに向かって自己アピールをし、その中でオーロラビジョンに写って選ばれた人が札幌の選手とじゃんけんをするのである。まるでコンサドーレ札幌が試合前にやっているクイズのようだ(←っていったってこんなの知っているの私だけだろ…)。

で、札幌の選手はというと何と中村稔ヘッドコーチだった。去年は有沢と谷木で共に道民だったので早くもネタ切れかよ…誰でもいいのになあと思った。結果はもちろん観客の勝ち。勝った観客には景品がもらえるという。そういえば去年11月にSTVテレビ(北海道の日テレ系列局)で深夜録画放送していた試合では、明らかに札幌選手(誰だったかは写ってないので知らない)が遅出ししてわざとに負けていたぞ。

ところでこのじゃんけん大会、札幌ドームだけでやっていると思っていたのだが、某氏から聞いた話では、ナゴヤドームでもやっていたらしい(しかも3回も)。

3回裏、札幌は四球、死球、振り逃げ(順番忘れちゃった)でノーヒットで満塁に。しかし次の打者(ここはメモを取り忘れた為に覚えていない。スミマセン。公式ページでは代打山倉和博となっていたが、私の記憶ではこの場面では山倉ではなかったはずである)の当たりは大阪サード本西の真正面…ゲッツーで万事休すかと思いきや本西が1塁に悪送球して2点タイムリーエラーとなり札幌は何とノーヒットで2点追加! 更に福嶋が投手強襲タイムリーを打ってもう1点追加で4−0と札幌がリードを広げる!

ところが、4回終わったところでスコアボードを見ると、何と3回裏の札幌の得点が2点になっているではないか! 「何なんだよこれは…どこが間違ってるんだよ(−_−#)!」と思った。「スコアに訂正がありました」というアナウンスは流れていたがまさかこうなるとは…2点タイムリーエラーか福嶋のタイムリーのうちどちらかが幻の得点となるのだが、オーロラビジョンでのリプレイシーンを見ても、どう見ても本西の悪送球は打者2人がちゃんとホームインしているし、福嶋の投手強襲ヒットもちゃんとタイムリーになっていたぞ!

その後4、5回と両軍無得点。札幌先発高山は5回をわずか3安打の無失点ピッチングで勝ち投手の権利を得たままマウンドを降りる。高山ってこんなにいい投手だったっけ?と思った。まあいい、ナイスピッチングだぞ高山。

6回表、遂に「振る舞い酒予告登板」の道民代表有沢賢持が登場! 「頼むよ有沢〜好投してくれぇ〜抑えてくれぇ〜打たれないでくれぇ〜」札幌は去年はリリーフ陣が逆転されて負けているのでこの時点でまだ3点では足りな過ぎるのだが、先発高山が好投したので是非続いて欲しい。その願いが通じたのか、それとも振る舞い酒の場で予告登板を公表したからか高山に続けとばかり有沢も好投をする。

7回裏、札幌に待望の追加点! それは何と加藤のスクイズである。おいおいマスターズリーグでスクイズかよ、初めてじゃねーのか? マスターズリーグでスクイズなんて…。さすがは名将古葉マジックである。

7回裏札幌はこの1点で得点終了。去年はこの後再びじゃんけん大会をやっていたのだが今回はないようだ。1回だけかよ、つまんな〜い(−_−;)。

有沢はその後も見事に抑え続け2回と3分の2イニングを投げて何とパーフェクトピッチング! 振る舞い酒予告登板公表の効果は大いにあったようだ。

札幌はこの後も津野浩が抑えて4−0の完封リレーで3年目にして遂に新年初勝利を上げた\(^o^)/! しかも昨シーズンまでの、投手陣ボロボロだった札幌からは想像できなかった完封リレーである。そりゃあチャンスを作りながらつぶした場面もありましたが、エラー、スクイズなどで効果的に得点し、昨シーズンまでの札幌なら考えられなかった「守り勝ち」である(まぁこの試合も石井(雅)の大エラーはあったけどね…^^;) 札幌だって、こういう勝ち方出来るんだなあと思った。今シーズンの札幌はもう弱いとは言わせない!

ヒーローインタビューは先発5回無失点で勝利投手の高山と先制タイムリーの大野、それと2回3分の2イニングパーフェクトリリーフの有沢であった。有沢は振る舞い酒で予告登板を宣言して見事に抑えたので是非今回のお立ち台に上がって欲しかった。それだけに今日のヒーローインタビューの中でも喜びはひとしおである。

そういえば札幌ドーム開催のマスターズリーグでは、ライトスタンドにて札幌アンビシャスの応援団(北海道にあるプロ野球球団の私設応援団の有志で集まって作られてるらしい。少なくともBayStars応援団のトランペッターの人と巨人応援団の人はいたし)が(1本だけだが)旗を振り鳴り物をならして大声で応援をしていたが、トランペットで流れる曲が選手応援歌とは関係ない曲ばかり…。しかも突然「北酒場」など演歌になったり「熱くなれ」といったポップスだったりかなり多彩なレパートリーである。

ただ、STVでの録画放送されていた試合で流れていた「♪お早よ〜うと共〜に〜、道新スポーツ〜」で道民の一部にはおなじみ(というのもこの歌はもうCMで流れていないので)の「道新スポーツの歌」は今回やっていなかった。密かに楽しみにしていたのに…。

試合終了後ゲートを出ると、今年もきれいなイルミネーションが飾られていた。札幌ドームのイルミネーションは周りの雪に明かりが反射してとても素敵である。これがあるから真冬の札幌ドームはやめられない。冬にマスターズリーグがあるからこそ、外はマイナスで真っ白の雪景色であっても、中は快適な中で野球を楽しめる札幌ドーム(^^)。このギャップを楽しむのが又いいのである。他のドーム球場では外は一面雪景色ってなんてまずないからねえ…。

かくして今年の新年初観戦は寝不足に振る舞い酒浴びた中試合中眠ることもなく十分楽しめた…っていうより、今までの3回の新年初観戦の中では最高だった(1年目はマスターズリーグ札幌12連敗中で札幌の初勝利を見たかったのに3−5で勝てず、2年目は一人淋しい観戦の中4−12の逆転ボロ負け)。札幌の新年初勝利が遂に見られたし、振る舞い酒も楽しめたし、今年もサインもらえたし、しかも今年は一人じゃなかったし(誰と一緒に見に行ってたかってぇ? それはひみ〜つ! でもわかっている人にはわかるんだけどさ…)。

この後大通公園のホワイトイルミネーションを楽しんで、次の日FIGHTERSの新合宿所と新室内練習場及びファイターズ通り商店街を見に行き札幌を後へ。家に帰ったら部屋の温度が6度だった(寒っ)。又来年も正月に札幌ドームでマスターズリーグをやって欲しい。

     
大阪  
札幌 X  

勝利投手 高山
敗戦投手 中田


おまけ…

その1・私と一緒に行った人は、振る舞い酒の場にて何と有沢に「お父さん!」と呼ばれてしまった。おいおい、確かに私と一緒に行った人との年齢差は10歳は離れているけどそこまで言われてしまうとは…(−−;)私がそんなに幼いのかぁ(実際未だに未成年に見られることあり)?! いや、一応振る舞い酒はもらえているので一応成人と見られているから一緒に行った人が老けて見られていたのかぁ?!少なくとも私が見た限りでは、一緒に行った人は決して決して老けてはいないぞ!←これもわかっている人にはわかるんだけどさ…。

その2・ヒーローインタビューの最中、ネット裏席への仕切りが開いていたので写真撮影の為に私はネット裏のベストポジションへ…。で、その帰りにコケてしまい座席を仕切っている柱に右腕をぶつけてしまった(>_<)。ぶつけた右腕は見事に内出血となりしばらくとれなかった…とほほ。

その3・この試合、何故かプレイボールの時からずぅ〜っとスコアボードにH、E、Fcのランプがついていたままだった。他は何ともなかったからスコアボード自体故障していないのに何故?!

その4・選手名鑑を見て私が感じたこと…マスターズリーグのことを「マリーグ」と略するのは、かっこ悪いからやめて欲しい。

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