1月2日 東京−福岡〜マスターズリーグ
(東京ドーム)

(山梨県・早乙女修牙)

2004年、年明け早々東京ドームにてマスターズリーグの公式戦が行われるので、 夫婦二人で親戚への新年の挨拶のついでに東京ドームにやって来たチケットを求め、球場に入ってガイドブックを購入。GOさん、ミカウッドソンさんと落ち合った時は、リーグの委員会議長である大沢親分が「だらしないプレーには喝をし、天晴れが沢山出せるように」という主旨の新年の挨拶をして観衆を沸かせていた。

スターティングメンバーは、
福岡ドンタクス 8二村忠美 2原伸樹 6松永浩美 5藤本博史 Dカズ山本 9金森栄治 3若菜嘉晴 4片岡光宏 7榊原聡一郎 P加藤初
東京ドリームス 8屋鋪要 6清家政和 9安部理 3駒田徳広 D森博幸 5佐藤洋 2伊藤勲 4水上善雄 7蓬莱昭彦 P野村収

1回表 いきなり二村センター前ヒットで出塁、盗塁も成功し原のライト前ヒットで三塁進塁、松永のライト前タイムリーで生還。福岡早くも先制、果たしてこの回何点入るのかと思ったが藤本はショートへの併殺打、カズ三振で1点で終了。

1回裏 一方の加藤は屋鋪、清家連続三振。安部セカンドゴロと無難に立ち上がった。

3回表  榊原三振の後二村死球、原内野安打でチャンスを広げ松永がレフトオーバーの2打席連続タイムリーで2点目、藤本が今度は続いて2点タイムリー二塁打を放ち4−0と点差を広げた。

3回裏  ピッチャーは6人をパーフェクトに抑えていた加藤に代わり安仁屋宗八。安仁屋はテンポよい投球で2アウトをとったが9番蓬莱をフォアボールで歩かせ、屋鋪にセンター前ヒットを許し清家に2点タイムリー二塁打を浴び降板してしまった。

3番手はワンポイントの仕事人永射保。しかし永射も安部にライト前タイムリーを許しこの回、福岡3失点目。駒田をファーストライナーに討ち取りなんとか東京の攻撃を食い止めた。嫁さんが「なにか辛そう」と言っていたら、永射は三塁ベンチの前で膝をついてしまった。オーロラビジョンに心配そうな福岡の選手が映ったが、どうやら大事はなかったようだ。

4回表 この回からピッチャーは五月女豊に交代、福岡も6番若菜に代えて岸川勝也が起用された。岸川は期待に応え、外野フェンス直撃の二塁打、しかし後が続かず片岡、榊原連続空振り三振、二村の代打市場孝之もサードフライに終わった。

4回裏 4回表に代打が二人起用されたのに伴い、福岡のシフトが大きく変わった。まず代打の市場がそのまま入り1番センター、ショートの松永がサード、サードの藤本がセカンド、セカンドの片岡がファースト、金森に代わり6番に柳田聖人が入りショート、同じく代打の岸川がそのままレフト。レフトの榊原がライトに回った。早くも2番キャッチャーと5番指名打者以外は交代、或いは守備位置の変更があったことになる。

試合は無事にこの回もマウンドに上がった永射が、森を三振に取り左のクリーンアップトリオの打順が終ると、ピッチャーは今井雄太郎に交代。今井は佐藤をショートゴロ、伊藤をサードライナーに討ち取りチェンジ。

5回表 東京のバッテリーが大川章、大矢明彦に交代。松永にこの日3安打目を許したが無得点で終えた。

5回が終わりグラウンドの整備の間、オーロラビジョンを使用してお客さんと東京の高橋直樹投手のじゃんけん勝負が行われた。後ろの座席の人達が東京の村田兆治投手の話しをしているのが聞こえてきたが、野球に詳しくない人も居るようで「村田兆治って、あのカマキリ投法の?」と言っていた。カマキリ投法ってラビット関根じゃないんだから・・・・

6回表  先頭のカズ セカンドの頭を越えるヒットで出塁、特別代走の今井譲二が登場。今井は1アウト後の岸川の打席、カウント2−2でスタートを切ったが、盗塁失敗。岸川はフォアボールを選んだが片岡サードゴロで無得点に終わった。

6回裏  左バッター対策でゲンちゃんこと河野博文が登場。しかし1アウト後駒田に本塁打性の当たりのシングルヒットを打たれ、森にもタイムリー二塁打を浴びて降板してしまった。駒田の当たりはスタンドまでいったかと思えたが届かなかった。マスターズリーグではホームランは大変貴重である。去年はリーグ全体、40試合で僅か11本、福岡、名古屋、札幌はそれぞれ1本ずつであった。

試合に話を戻すとリリーフは池田親興。背番号はダイエー時代の21ではなく阪神でつけていた18である。おそらく年長の今井雄太郎、東尾修がつけているからであろう。池田は佐藤にヒットを打たれたものの後続の大矢をセカンドゴロ併殺に討ち取り勝ち越しを許さなかった

7回表 ピッチャーは元大洋の増本宏に交代、マスターズリーグのボブ・サップ榊原に内野安打、市場にレフト前ヒットを許しノーアウト一、二塁のピンチ。原は送りバントでバッターは打率4割と打ちまくる松永、一塁が空いているので予想通り敬遠されたが場内からブーイングの嵐、まぁ、次は今日2併殺の藤本であるから当然だろう。藤本の当たりはピッチャーを強襲してショートへ飛んだ。清家は落ち着いて本塁へ送球して巨漢の榊原を封殺。福岡にしてみれば併殺でなくてよかったというところであろうがカズもショートゴロに倒れ無得点に終わった。

8回表  ピッチャーは西崎幸広が大きな拍手に送られてマウンドに上り、柳田、岸川、片岡を三者凡退に抑えた。

8回裏  今井譲二が岸川に代わりレフト。清家、安部の元ライオンズコンビがヒットで出塁し、パスボールで更に進塁、駒田倒れ森敬遠で佐藤と勝負。東京が追い付いたこともあり、ここで勝ち越して勝負を決めるかと思わたが池田が踏ん張りサードゴロ併殺打、ガッツポーズをしながら三塁側ベンチに戻って来る池田の姿が印象的であった。

9回表  ピッチャーは去年のMVP斉藤明夫。だが斉藤は、先頭榊原にライト前ポテンヒットを許すと続く市場にレフト線に大きい当たりを打たれた。ボールはフェアグラウンドで弾んだ。レフトからの返球をキャッチャーが榊原にタッチし判定はアウト!   だったのだがキャッチャー大矢が落球しておりセーフと判定されなおした。それにしてもタイムリースリーベースを打った市場はこの打席で足に自打球を受けていたのによく三塁まで走った。駿足なので榊原に追い付いてしまうのではないかと思わず心配してしまった。

1アウト三塁で原はライト線に微妙な当たり、ライト安部は捕球し本塁に送球したが判定はセーフ、結果的に今の打球はファウルだったのでオーロラビジョンに映った安部の顔は大変残念そうな表情であった。

9回裏  福岡は抑えに木村恵二を起用東京も大矢に代えて高木豊を送る。高木は期待に応えセンター前にヒットを打ったものの途中から8番セカンドに入っていた鮎川義文がセカンド併殺打、蓬莱がファーストフライに終り東京はこの試合に6−4で敗れた。

ヒーローインタビューは池田、榊原、市場の3選手で市場の「自打球が当たった時は交代しようかと思ったが娘の為ににいいお年玉になった」という コメントが印象的であった。インタビュー後、三塁側ベンチ前で内野スタンドの観客と一緒に万歳をして終了。市場は去年迄は代走での起用が多かったのだが、今年は打撃がかなり向上したようだ。マスターズリーグと聞くと選手の力量は年々落ちる一方のようだがこういうケースもあるのだと感じた。

この試合は両チームで併殺を何度も完成させるなど見応えも随分あった。 野球は殆ど観た事がない妻も「また一緒に来たい」と言ってくれてよかった。投手のテンポもよく試合時間は僅か2時間38分であった。 またGOさんが鳴りものの応援が一切なくそれが新鮮だったと語っていた事もつけ加えておくことにする。

お正月に野球観戦した経験がないので 今日が1月2日だという実感が沸かないが良い正月であった。まだまだマスターズリーグで見てみたい選手は沢山いる。それに無謀かもしれないが現役プロチームとの対戦も見てみたいものだ。 いろいろと事情はあるだろうが、もっともっと多くの人がマスターズリーグを 楽しめるようにしてもらいたいと願いつつ、GOさん、ミカ・ウッドソンさんと別れ。 帰路についた。

福岡  
東京  

勝利投手池田1勝
敗戦投手斉藤1勝1敗1S
セーブ木村1敗1S

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