4月29日 オリックス−西武
(ナゴヤドーム)

(山梨県・早乙女修牙)

2004年4月29日、今日はナゴヤドームでオリックスブルーウェーブと西武ライオンズの公式戦が行なわれる。ナゴヤドームは未訪であるし、5月の4連休は出かけることが出来ないので遠征を決意した。

今回のアクセスは鉄道ではなく甲府駅から高速バスで名古屋に向かう。7:40出発、途中中央道駒ヶ岳サービスエリアのそばに球場らしき建物が 見受けられた。約4時間かけ無事に名古屋駅前に到着。地下鉄桜通り線、名城線を乗り継ぎ ナゴヤドーム前矢田駅に到着。駅の出口から球場まで思っていたより距離があり、周囲もそんなに開けていない。

チケット売り場に向かう途中でブルーウェーブのピッチング・バッティングゲージがあり子供達が楽しんでいた。それとこのナゴヤドーム3連戦のポスターを見掛けたが、このポスターには骨折で離脱中のカブレラ選手も載ってしまっている

チケット売り場では通常のチケットの他に家族向けの谷シート、山崎シートのチケットも売られていた。料金設定は大人はドラゴンズ戦よりは安いが少し高めではないか。それに対し子供料金の安さにちょっと驚いた。そのせいか場内では子供達の姿がけっこう多いように感じられた。

場内に入り売店を冷やかしながら散策をしてみる。売店では名古屋だから 棊子麺(きしめん)とか売っているのではないかと考えていたが、どこの球場でも売っているものが殆どできしめんはなかった。残念。だが味噌カツは作り置きにも拘わらず衣がサクサクしていておいしかった。

1塁側内野スタンドでプレーが観易い席にに座る。内野席の上半分はロープが張られ閉鎖されている(もっともロープが張られているだけなので、 けっこう皆その席で観戦していたし係員も特に咎めるような事もなかった)。

スターティングメンバーは、

先攻の西武ライオンズ   8赤田 9小関 Dフェルナンデス 7和田 3後藤武 5マクレーン 6中島 2細川 4高木浩 P松坂
後攻のオリックス・ブルーウェーブ 8村松 4大島 D谷 9ブラウン 3オーティズ  5塩谷 6後藤 2日高 7平野 Pムーア

ブルーウェーブはこの3連戦の第1戦が具、昨日がフィリップス、そして今日がムーアと外国人投手3人の起用となった。また谷がDHに入った為、名古屋出身の山崎選手がスタメンから 外れている。この試合を観ている時点では途中出場してくるだろうと思っていたのだが、なんとこういった起用に不満を漏らした為、ファームに懲罰降格されてしまったのだそうだ。まぁ、どっちもどっちだが名古屋での試合に出してあげないのは少々気の毒だ。そもそも山崎選手はドラゴンズに戻ってもいいのではないだろうか?  投手と交換すればブルーウェーブにとっても悪い話ではないだろう

試合は定刻にプレーボール。
1回表 2番の小関がライト前ヒットで出塁。フェルナンデスも体勢を崩されながらも続いてランナー1、2塁。後藤武のセンター前タイムリーでライオンズ1点先制。

1回裏 村松四球で出塁。大島送りバント成功。谷ショート強襲ヒットでランナー1、3塁。ブラウンがライトオーバーのタイムリー2塁打で2人生還して逆転。

2回表 下位打線からの攻撃であるのでムーアは立ち直るかと思われたが、中島あわやホームランかという様な3塁打。細川前進守備の3塁線を破るタイムリー2塁打で同点。高木浩送り、赤田センター前に落ちるタイムリーヒットでライオンズ逆転3−2。フェルナンデスレフト前ヒットで1、2塁と尚攻めたが和田レフトライナー。

2回裏 後藤当てただけに見えたがレフトオーバーの2塁打。日高のセカンドゴロで三進。平野ライトフェンス直撃の同点タイムリー。1番に返って村松の打球も三塁線を破りブルーウェーブ4−3と逆転。

このように全てのイニングに点が入り時間がかかる試合開始から1時間経過してまだ3回表。17:30のバスに乗らないといけないのだが、余裕を持って行動するためには1時間はみておきたいので、この時点で試合を最後まで観るのは絶望的となった。ムーアはともかく松坂がこれだけ打たれるとは…。

3回表 後藤武左中間を破る2塁打。ムーアはこの回も立ち直りそうにない。その見方は当たりでマクレーンにもセンター前に運ばれ、中島にはライトポール際に入る3ランホームランを浴び降板してしまった。立ち直るどころか球が高く、回が進む毎に失点が増えていった。一年前に甲子園で観戦した時はスワローズを完封したのだが。

2番手はマック鈴木、外国人投手が頼りにならないから外国帰りの日本人を出して来た感じである。マックは赤田にヒットを許したものの細川、高木、小関を討ち取った。

3回裏 ブラウンショートゴロ、オーティズ、塩谷三振で3回裏にして初めてスコアボードに0が入る。

4回表 マックは和田に二塁打を打たれたが和田を挟殺して3人で攻撃を終らせた。

5回裏 大島、芸術的なバッティングのレフト前ヒットで出塁。谷が珍しく送り、オーティズがレフト前にタイムリーヒット。塩谷も2−3からライト前に流し打ちランナー1、3塁。続く後藤が初球をライト前に弾き返し同点。日高も低めの球を掬い上げ打球を内外野の間に落とし、遂にブルーウェーブ逆転に成功。平野もレフト線に打ち上げタイムリースリーベース、レフトの和田もダイビングキャッチを試みたのだが僅かに及ばなかった。

ここで遂に松坂は降板、2番手は許。村松の打球は打席の前で大きく跳ねサードへのタイムリー内野安打、松坂の失点は10となった。4球目にファーストの村松がスタート、タイミングはアウトだったが悪送球となり三塁へ。大島フォアボール谷タイムリーでこの回7点。

5回が終了しスコアは11対6でブルーウェーブリード。ネッピーとリプシーが出て来て、スタンドにボール投げ入れのサービスを行なう。

6回表 小関ライト前ポテンヒット、フェルナンデス三振の後、和田に死球を与え一触即発となったが乱闘にはならなかった。

6回裏 塩谷のピッチャーゴロを許が一塁に悪送球、後藤がライト前にタイムリーを放ち1点追加、スコアは12−6となった。

7回表 ピッチャーは先日のマリーンズ戦で15連敗をストップさせた川越。自信を取り戻したのかマクレーン、中島、代打田原を三者三振にとった。

7回裏 ピッチャーは芝崎に交代、村松にセンター前ヒットを許したものの後続を抑え無失点。残念ながら時間が無くなったので、ここで帰ることにし、場外へ。

プリズマクラブというグッズショップにて中日スポーツ発行の選手名鑑・プロ野球選手ガイドブックを購入地下鉄で名古屋駅に戻り帰路についた。 このプロ野球選手ガイドブック、選手の短評に定評があり、今年もマリーンズ高木投手の「老兵魂」、タイガース下柳の「野人」で笑わせてもらった。 だが中日スポーツだけにパ・リーグには余り詳しくないようで、ファイターズ石本選手を強肩と紹介してしまっている。でも堀田冷蔵の健在振りが嬉しかった。

試合はその後8回裏平野のタイムリー等でブルーウェーブが2点を追加。ライオンズも9回表に大島のタイムリー2塁打で1点を返したが、川越の後を萩原―相木と繋いだブルーウェーブが14−7で勝利した。勝利投手マック、敗戦投手松坂。

帰りの中央道は空いており、予定の時刻より15分程早く甲府駅に着く事が出来た。楽しかったが滞在時間6時間の日帰りではちょっと忙しく、あっと言う間で多少物足りないのが素直な感想だ。私は秋に子供が産まれる事になり、暫くは長期の旅行や遠方の観戦は出来そうにない。 しかし子供がある程度大きくなったら是非とも親子でいろいろな場所を訪ねてみたいものである。

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