5月13日 巨人−日本ハム〜イースタンリーグ
(皇子山球場)

(京都府・ふさ千明)

2007年5月13日、滋賀県大津市にある皇子山球場でダラ球会関西支部の観戦会が開かれました。皇子山球場は去る2006年に改修工事を完了し、滋賀県で唯一プロ野球公式規格に適合する球場となったところです。両翼100m、センターは122m。

この日、球場正面のモニュメント前に集合したのは、岡山のダラ球人さん、ミカ・ウッドソンさん、ももぴっ!さん、私の4人。

チケットを買いにいくと、ちょうど売り場の前で「すいません、これ買い取ってくれませんか?」と声をかけられました。ダフ屋か?と思って身構えますと、「いや、私ダフ屋と違います。急用でこれから東京に行かなアカンのですけど、これ払い戻しできへん言われまして、買い取ってもらえませんか?」とのこと。聞くと1500円のところ1000円で良いと言う話で、しかも「球場の人にもオッケーもらってますねん。お願いします」と言われると、渡りに船でもあるし断る理由もないので人数分の連番指定席のチケットを入手しました。

この日の試合は「皇子山球場リニューアル改修記念試合」という冠がついており、後援には滋賀県、滋賀県教育委員会、大津市、大津市教育委員会、滋賀県体育協会とまるで美術館か博物館のような名前がずらりと並んでいました。

我々が陣取ったのは一塁側ベンチ上あたりの好位置で、ダラ球スタイルの観戦をするのには絶好でした。

ファイターズ先発の須永は5回を投げて被安打5、四球4で2失点(自責はゼロ)と今イチでしたが、打撃では投手にも関わらず左対左で2打数2安打と見事な成績で会員間の話題でも「2打席しか見られなかったのが残念」「須永の時はDHがいらない」と大変高評価でした。

一方ジャイアンツ先発の深田は外角低めを生命線に好投し、7回で被安打6、与四球1で無失点と良い出来でした。唯一のピンチは7回表に迎えた二死満塁の場面でしたが、ここもやはり外角低めに球を集めて見事空振り三振に切って取っていました。このコントロールとマウンド度胸が一軍でも発揮されれば大いに飛躍できることでしょう。打っても2回に二死満塁の場面でタイムリーを放ち、この試合唯一の打点をあげるなど大活躍でした。

また、野手で目立っていたのは、ファイターズの二遊間(高口と今浪)の守備でした。と言っても良いほうではなく、正面の打球はうまく対応できるのに横の動きがてんでダメという状態で、追いつけなかったりこぼしたりそらしたりとひどいものでした。

この試合でのヒットは両軍あわせて14本ありましたが、その全てが単打という珍しい現象も起きていました。見ていたものの感じたところでは、内野の土が硬くてボールが良く弾むのと、一転外野では芝によってその速度が急速に減じてしまうために起きた現象ではないかと話しておりました。

他には外野席ウォッチングネタですが、ライトのジャイアンツ応援団が往年の応援歌(駒田、吉村、松井等)をやったり、ファイターズ側は「団」ではなかったものの一人熱心なファンが全ての選手の応援をやっていたりといかにも二軍の地方試合と言った光景が見られました。

この試合で気になったところとしては、数少ない滋賀県でのプロ野球開催ということで内野はほぼ満員に近く、飲み物売り場は長蛇の列が出来ており、購入に苦労する事になりました。それはいいのですが、通路に設置された自動販売機がテープがぐるぐる巻きに貼られて使用不可になっていたのはいかがなものかと思わされました。値段が高くても売ってくれれば混雑が緩和し、買い物のために試合が見られないというおかしな事にもならなかったのではないでしょうか。

試合は2対0でジャイアンツの勝利で終わり、我々は球場をあとにしたのち京都駅まで出て駅ビルの伊勢丹にて二次会と相成りまして、本日の試合内容のみならず、野球全般の話題を俎上にのせては楽しく盛り上がり、解散しました。

参加された皆さん、お疲れさまでした。またご一緒できる時を楽しみにしております。

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