9月23日 ロッテ−オリックス(千葉マリン)

(千葉県・おかピー)

今年も千葉マリンで対戦5チームすべて見ようと計画を立てていたので、土日に組まれたこのカード(のどちらか)は見に行かなければならない。ということで曇天の中、直線距離にするとわずか約10キロの千葉マリンへ。

小1時間かけて着くと見慣れた姿が目の前を駆け抜けていった。初芝!? 否、ダラ球会のふさくんでした。今日は単独行ということなので一緒に観戦することに。いつもの席(本西ゲート(=37番ゲート)の上)に座るやいなや、ダラ球会のかねこくんがさっそうと登場。期せずしてミニ観戦会となった。

先発はロッテ・小野、オリックス・戎。「足して2で割ればオバンドーですよ」と矢野吉彦アナウンサーが喜びそうな両先発。両投手とも今シーズンは押しも押されもしないエースなのにねえ。このシーズンオフには小野が29、戎は21あたりに番号を変えて欲しいなあと思ったりもした。

しばらくするとスタメン発表の時刻に。オリックス戦で一番楽しみなのはこの時間。やはり「予想師」としては1年に1回くらいはオリックスのスタメンをズバリと当てたいもの。

ポイントとしては、
@松元はスタメンなのか? スタメンならば1番か9番か?
A4番は誰か?
Bキャッチャーは三輪か日高か?

の3点。

ここ数試合は田口がオリンピック出場のため抜けているので難易度が下がっている。チャンスだ。以下は筆者の予想。

H松元−C大島−G谷−Dアリアス−B五島−D藤井−Fナナリー−A日高−E塩崎

「5番五島、7番ナナリー、あはははは。面白い面白い」と仰木監督が喜びそうなスタメンという読み。しかし仰木マジックは予想を上回っていた。以下はこの日のスタメン。

E塩崎−C大島−F五十嵐−Dアリアス−B五島−D藤井−G谷−A日高−Hナナリー

試合は1回裏、先頭の諸積が打った二ゴロの送球をファースト五島が、まるで堀のように落球。続く「ボクの奥さんは1ヶ月1万円で過ごすんですよ〜。すごいでしょ〜」サブローは2球もバント失敗と「1ヶ月1万円」の年俸でいいんじゃないかと思わせるプレーをみせたものの、結果オーライのライト前ヒットで出塁。

ボーリック一ゴロで1点先取。しかし福浦が凡退しこの回1点止まり。2回にも清水将が奇跡的に送りバントを決めたものの、続く2打者が内野ゴロに討ちとられ無得点。「加藤伸一に師事し体型までそっくりとなった」戎の術中に嵌っている感がする。

3回表、ここまでなんとなくスッキリしない(とはいえ無四球)小野は谷に二塁打、日高には四球を与え無死一二塁。ここで迎えるのは1割打者ナナリー。1割打者とはいえ、前週のオリックス−西武戦で実況アナが「ヒットのほとんどが長打」と言っていたのを思い出し、注目していると案の定ライトスタンドに突き刺さる3ランが出た。

5回表、ナナリーの第2打席。ふさくんが「小早川が斎藤雅樹から3本打ったように、また打つんじゃないですか?」と予言。そう言われるとそんな気もする。小野もそんな気がしたのだろう。またもやライトへ打った瞬間ホームランという打球をぶち込む。

一方ロッテは、6回までに9本のヒットを打つものの、オリックス外野陣の手堅い打球処理に阻まれ9本全部シングル。この辺りがオリックスの常時Aクラスにいられる(今年はBクラスだが)理由なのだろうという話をしていると、諸積の犠飛で4−4の同点に。

この回から雨がかなり降ってきて、細かい制球が命の戎はツラそうだった。ちなみに横浜は早々と中止となっている。

7回表、ちょっと引っ張りすぎという感のある小野は日高に2ベース。続くナナリーとは勝負せず。塩崎にもヒットを打たれ満塁。あげくに大島に押し出し四球。ここで小野は降板。2番手は62試合目の登板となる藤田。代打に藤立。

「やっぱりフジタにはフジタテや、面白い面白い」という仰木マジック的な代打策は二ゴロに終わり一塁走者封殺(ただし三塁走者は生還で6−4)。一塁に残った藤立の代走には、12球団随一の陣容を誇る代走陣の中から松元が送られた。ロッテも次打者が右のアリアスなので吉田にスイッチ。

するとここで雨脚が強くなり中断。このままコールドゲームが宣せられれば規則上、この回の攻撃は無かったことになる。近くに陣取っている濃いロッテファンの皆様はさすがに野球を熟知しておいでのようで、「コールド、コールド」「帰ってオリンピック(サッカー)見よう」などのヤジ(?)を飛ばしていた。なお「帰って(この日勝てば胴上げの)巨人戦見よう」はいなかった(笑)。

20分ほど中断ののち、あまり雨脚が変わらないように見えたがゲーム再開。オリックス追加点奪えず7回表終了。球場に「Take me out〜」が流れた直後、2度目の中断。さすがに今度はコールドでしょう。なぜかスタメン発表時の音楽が流れたりしている。第2試合開始?

ヒトっ子一人いないグラウンド。ひょっとして審判団ともども全員引き揚げてしまったか? なかなかコールドが宣せられない状況に、かねこくんが「武士道精神を持つ石井さんが『野球は最後までやるもんじゃあーっ』と強硬に審判団に主張しているからじゃないですか」とコメント。なるほど。

あるいは『なんで負け試合(6−4)が引き分け(4−4)になるんじゃあーっ。納得できん』と言って譲らないのかも。それでも、漢・石井が折れ、30分の中断の後「コールドゲーム」が宣告されゲームセット。スコアボードの得点、安打数が修正されて表示された。芸が細かいな千葉マリン(当たり前か?)。

筆者はこの日の試合で通算246試合目の観戦だったがコールドゲームは初めて。「帰ろう、帰ろう、小坂は元気ぃー。帰るの大好き、どんどん帰ろうー」と小坂のテーマ(改)を歌いながら球場を後にした。

追記:結果としてこの試合が「20世紀最後の引き分け試合ならびにコールドゲーム」に。また6回までとはいえ、近年では珍しい無交代試合(両チームとも選手交代なし)でもあった。

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