@8月16日 イースタンリーグ公式戦 巨人−日本ハム
(東京ドーム)

(東京都・むさし

毎年恒例の「お盆興業」、東京ドームの二軍戦に今年も行った。この興業、昨年(1998年)は5試合(巨人対イースタン各チームと1試合ずつ)が行われたが、今年は3試合(巨人対日ハム、ロッテ、西武と各1試合)に減ってしまった。まずはその中の1戦目、巨人−日本ハムの観戦記である。

午後5時頃東京ドームへ到着。まずは入場券を買う。席種は「特別席(指定席)」1500円、「自由席」1000円の2種類。で、自由席券を購入。

実はあとで気づいたのだが、この試合は巨人主催ゲームながら日本ハムのファンクラブ会員証でも、自由席に無料で入場出来たようであった。う〜ん1000円損した。

中に入るとビジター用ユニフォームを着たファイターズ選手のバッティング練習中であった。ちなみに東京ドームの試合で、ファイターズがビジター用ユニフォームを着るのは今年はこの試合のみである。見慣れない光景に少し違和感を感じる。

しばらくすると大友康平の「Take Me Out To The Ballgame」が場内に流れた。最近、巨人の一軍の試合を観に行くことはまず無いので(理由は、込むから、チケットがとりにくいから、どうせTV中継があるから、読売に儲けさせたくないから…等)、この時はじめてこの歌を耳にした。日本語で歌われると、なんだかこれも「違和感有り」

さて、試合が始まるまでまだしばらく時間があるので、少し場内をブラついてみた。まず目についたのは、コンコースに何着か置かれていた記念写真用のジャイアンツのユニフォームである。選手は松井、高橋、上原、二岡、そして長嶋監督のもの。こういうサービスは一軍の試合でもやっているのだろうか。前述のごとく私は巨人戦には行かないのでわからない。

また、通路の壁には今回の「お盆興業」の告知ポスターが貼ってあったが、そのモデルには川中が使われていた。川中は「二軍の看板選手」なのだろうか(笑)。

さて、5時半を過ぎるとスタメンが発表された。巨人の4番打者はファースト清原。故障明けの調整のため、ルーキーイヤー以来実に13年ぶりの二軍戦出場である。一部の報道では「サード」でスタメン出場の話もあったが、それは見送られたようだ。清原の名前がアナウンスされると場内から大きな歓声が上がった。

実はこの東京ドームの巨人−日本ハム二軍戦は、例年一軍の試合のない月曜日にナイターで行なわれるため、非常に観客の入りがいいのである。しかもお盆の真っ最中のため、おそらく年間で「最も集客力のある二軍戦」であろう。

さらに今年は清原が出る。新聞報道によると、入場者数は25000人であったそうだ。これは翌日のパリーグ公式戦・日本ハム−ロッテの17000人よりも多い観衆である。トホホ…。

ちなみに客席は、2階席とバルコニー席が未開放であった。これも日ハムの公式戦並みである(日ハム戦のバルコニー席は別に未開放ではないが、実際には客はほとんど居ないので同じようなもの)。そしてネット裏が指定席になっていて、自由席との境目にはロープが張ってあった。

外野席のライト側にはジャイアンツの一軍の応援団が来ていて、清原の横断幕を掲げていた。一方レフト側にはちょっと人数的には負けるが、ファイターズの応援団が来ていた。普段鎌ヶ谷に居る人たちだろうか。

そしてそのファイターズ応援団の中には、一軍の試合でよく見掛ける、橋上のユニフォームを着たおじさんとファイティ−の帽子を被ったおばさんの2人連れ(夫婦?)が居た。このおばさんは「YMCA」の時間になると、いつもボンボンを手に持ち派手に踊るのでよく目立つのである。

さて、試合は巨人・西山、日ハム・金村の先発で午後6時に開始された。まあ一応両チームとも一軍クラスのピッチャーである。

1回裏、いきなり2番・川中がライトスタンドへ先制ソロホームランを放つ。さすが「看板選手」だ(笑)。そして注目の清原の第1打席はカウント2−2から「空振り三振」に終わった。

巨人は2回裏にはピッチャー西山の犠牲フライで2点目を挙げる。そして3回裏に清原に2打席目がまわって来た。今度は2−2から「見逃し三振」

清原は守備でも精彩が無い。4回表には4番・西のファーストゴロをはじきエラー。さらには7番・秦の打球をまたはじく。しかし今度はセカンドのバックアップにより1塁でアウトとなった。

4回裏、日ハムのピッチャーは左腕の厚沢に代わる。すると8番・大場のところで「代打・広澤」が告げられた。客席からは「まだ居たんだ」という声が漏れた。結果は「見逃しの3球三振」

さて、5回裏が終りグラウンド整備の時間になると、「YMCA」が流れグラウンド整備員が踊り出した。これは意外であった。 巨人主催ゲームだからてっきりやらないと思っていたが、このへんは東京ドーム側も日本ハムに配慮したのだろう。「ジャビット」も一応一緒に踊っていたが、いまいち遠慮がちであった。

6回裏には清原に3打席目がまわる。結果は、ドームの天井に当たりそうなくらい高々と上がったファーストフライであった。そして結局この回で交代。まぁどうせ「調整」なのだから結果など関係ないのだろう。

試合はあまり盛り上がりのないまま、このまま2−0で終わる。余談だが、このスコアは前年のこのカードと同スコアであった。西山は完封。

 

A8月24日 イースタンリーグ公式戦 巨人−ロッテ
(東京ドーム)

さて「お盆興業」2試合目。この日はナイターで一軍の巨人−横浜戦が行なわれるため、午前11時試合開始である。いわゆる「親子ゲーム」だ。今度はロッテ・ファンクラブ会員証でタダで自由席へ入場。

その分お金が浮いたので、ドーム内の売店で「ピザハット」のピザ(1ピース460円)を買おうとしたら、「まだ商品が届いてない」と言われた。それで、代わりに「オムスパ」(500円)を買う。しかし量は少ないし、美味くもない。

今日は平日のデーゲームということもあって観客はそれほど多くはない。2階席、バルコニー席の他に外野席も未開放であった。また通路にある場内モニターTVも放映されてなかった。

先発は巨人・入来弟、ロッテ・薮田。3回裏巨人は、無死1、3塁から3番・斉藤宣のセカンドゴロの間に1点を先取した。そして4回裏には8番・光山のタイムリーヒットで2点目を挙げた。

5回裏が終わり、グラウンド整備の時間になると、今日は「YMCA」は流れずに、「ジャビット・キャッチャー」というアトラクションが行なわれた。これはジャビットが大きなパチンコのようなゴムで、客席に何か景品をはじき入れるというものであった。

さて、この試合には清原も出ないし、特に見所は無いと思っていたら、あったんですね〜実は。それは8回を終わっても、いまだロッテにヒットが無いことである。

この時私は「記録のこと」が気になったので、ネット裏の記者席の前に席を移動した。本来はここは「指定席」なのだが、この日は客も少ないためチェックもゆるやかで、難なく座ることが出来た。

すると記者席からは、「イースタンで16回目」というような記者の声が聞こえた。余談だが記者席にはラジオ日本の岩田暁美記者が居た。思わず写真を撮ろうかと思ったが恐いからやめた。

さて、いよいよ9回表。先頭の代打・山本は三振。続く於保も三振。とうとう2死である。巨人ファンから「あと1人」コールが起こる。

バッターは立川。初球ボール、2球目ストライク、3球目ファール。これでカウント2−1。今度は「あと1球」コールとなる。4球目ボール、5球目ファール。

そして6球目で立川のバットは空を切った。この瞬間入来弟の「ノーヒットノーラン」は達成された。計16奪三振である。

時刻は午後1時46分。入来は小さくガッツポーズ。そしてマウンドにはナインが駆け寄り祝福をした。

ちなみに私にとってはプロ野球観戦歴28年目にして、初の「ナマ・ノーヒットノーラン」であった。

しかし所詮は二軍戦。ヒーローインタビューも無し、翌日の新聞の扱いも小さかった。今度は一軍公式戦で見たいものだ(「完全試合」ならなおよし)。

なお3試合目(8月25日)の巨人−西武戦は観に行かなかった。

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