8月30日 五輪予選壮行試合 五輪日本代表−日本ハム・西武選抜
(鎌ヶ谷・ファイターズスタジアム)

(東京都・むさし)

この日は今シーンズン3回目の鎌ヶ谷行きであった。いつものように新京成・北初富駅で降りて、駅前の「ミニストップ」で昼食を購入、そこから30分かけて球場まで歩いて行く。自宅からは2時間半もかかる。我ながらこんなヘンピな所までよく来るよ(苦笑)。

午前11時20分頃球場に到着。そして入場料1000円を払う。これは普段の二軍戦の時と同じ値段である。歩いて喉が渇いたので、さっそく売店で500ml入りペットボトルのお茶を買った(この日はとても暑かったので、この後さらにもう1本買う。しかし1本150円と市価並みなので気楽に買える。見習えよ東京ドーム!。

さて、スタンドに出ると普段の鎌ヶ谷とは雰囲気が違う。どこが違うのかというと報道陣がいっぱい居るのである。ネット裏やバックスクリーン脇にはTV局のカメラ、そして一塁側のカメラマン席には新聞関係とおもわれる多数のカメラマンがいた。普段の鎌ヶ谷は報道陣など皆無なのに。

今日は五輪予選の壮行試合。プロ二軍対アマの対戦である。それではこの日のスタメンを紹介しよう。

五輪日本代表   日本ハム・西武選抜
飯塚 NTT東日本   柴田 西武
DH 工藤 東芝   大貝 日本ハム
鷹野 日産自動車   DH 小牧 日本ハム
阿部(慎) 中央大   和田 西武
平馬 東芝   玉野 西武
沖原 NTT東日本   宮地 西武
高橋(賢) NTT東日本   小田 日本ハム
的場 明治大   實松 日本ハム
阿部(真) 法政大   古城 日本ハム
石川 青学大   櫻井 日本ハム

なお審判は、球審・新屋、一塁・秋村、二塁・山崎、三塁・桃井とすべてプロ(パ・リーグ)の審判員である。

はっきり言って、私は五輪日本代表のメンバーは杉浦正則(日本生命)と阿部慎之介(中央大)くらいしか知らない。予備知識不足である。

試合は12時開始。1回表、いきなり日本代表は2番工藤がライトスタンドへソロホームランを放ち先制する。そして続く3番鷹野もレフトスタンドへ連続ホームラン。アマチュアは慣れない木製バットのはずだが良く飛ばす。

一方、プロは1回裏1死2、3塁から和田のレフト前ヒットで3塁ランナーが返るも、2塁ランナー・大貝はホームで憤死。アマ優勢の雰囲気で試合は進む。

そして3回表、櫻井が無死満塁から阿部慎に押し出しの四球を出すと、プロはピッチャーを寺本(西武)に交代。しかし内野ゴロとスクイズでさらに2点追加される。

ちなみに、この日の観客は約700人。平日のわりにはなかなかの人数である。スタンドにはおなじみの「鎌ヶ谷野次オヤジ」「球場風土記」参照)、タイコを持ったファイターズ応援団らの他に、プロのスカウト陣、そしてニューヨーク・メッツのスカウトらしき人物の姿もあった。彼はビデオを撮ったりスピードガンで球速を測ったりしていた。

さて、日本選抜は4回に阿部慎のタイムリーで1点、さらに5回にはこの回から代わった沼田(日ハム)から沖原がレフト場外へ特大の一発を浴びせた。これで7−1。完全にワンサイドゲームである。ある程度予測していたが、いくらプロとはいえ二軍レベルのピッチャーでは日本代表は抑えられないようだ。

ここでちょっと余談。5回裏に、途中からファーストに入っていた阿久根(日ハム)に打席がまわると、彼は「右打席」に入った(相手は左投手)。選手名鑑では「右投左打」になっているが、いつのまに「スイッチヒッター」に転向したのだろうか? 結果はあっけなく三振。昨年(1998年)のアジア大会で贊浩(ドジャース)からホームランを打った選手なのにねぇ…。

結局試合は、日本代表がその後さらに3点を追加、一方プロは6回に1イニングだけ登板した「エース杉浦」から内野ゴロの間に1点、そして7回には高橋薫(日通)から、小牧のソロホームランで都合2点を返すにとどまり、10−3で日本代表が圧勝した。試合時間は3時間2分。

 
日本代表 10
日ハム・西武

 

試合終了後スタンドの外に出ると、日本代表のバスに豊田泰光氏が乗り込むのが見えた。そして杉浦投手は子供達にサインを頼まれていた。アマチュアながらなかなか人気者だ。

また、プロ野球ニュースでおなじみの陣内貴美子さんも取材で来ていて、こちらもファンにサインを頼まれていた。鎌ヶ谷なんてきっと初めて来たのではないだろうか。

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