8月15日 プロ・アマ交流試合 湘南−日産自動車
(横須賀スタジアム)

(東京都・むさし)

この日は京浜急行の追浜駅に15時半に到着。改札口を出ると、駅前の歩行者通路に激突! 湘南シーレックスVS日産自動車という横断幕が掲げられてあるのがさっそく目に入った。

とりあえず駅前の「西友」で飲み物を買ってから商店街を球場に向かって歩く。すると「モンマートみのや」という店の前に「海軍カレー」のレトルトパック(298円)が置いてあるのが目に付いた。

なんでも最近横須賀市では、「カレーの街よこすか推進委員会」なるものを旗揚げして、旧海軍が全国に広めたとされるカレーをテコに、観光振興と経済活性化を目指しているそうである。

私はどちらかというと「名物」とやらは一度は味わっておきたいタチなので、とりあえず1個買ってみた。

さて、16時に横須賀スタジアムに到着。まずは外にある売店を眺めてみる。すると4月に来た時には見なかった「シーレックスTシャツ」を売っていた。シーレックスのTシャツは以前からあれば欲しいなと思っていたので、4種類あるうちから2種類を購入する(各1900円)。

さらに「限定200着」で「プロ・アマ戦記念Tシャツ」(1600円)というのも売っていた。ちょっと迷ったが結局そちらも購入。うぅむ、だいぶ予定外の出費をしてしまった。入場料は無料なのに。

そしてスタンドへ向かう。入口で係員から「Beautiful Yokohama」というタブロイド版のベイスターズ機関紙などを受け取る。入ってみると、まだ試合開始まで2時間近くあるのに、なんとネット裏は満席である。

いくらタダとはいえ、そしてお盆だからといえ平日である。何でもこの日の観客は実数3184人だったそうである(でも無料の試合でどうやって観客数を数えたのだろう)。この前日に西武ドームで行なわれた「オリンピック壮行試合」の観客が2000人だったことを考えると、これは予想以上の動員だ。

座る場所を探してネット裏から三塁側に歩いていくと、最上段の席にダラ球会のさいじょうさんを発見。隣があいていたので座らせてもらう。

ここでさいじょうさんの手に「日産」のうちわがあるのに気がつく。なんでも入り口で貰ったらしい。「あれ、俺貰ってないよ」と言うと、スタンド内でも配っているみたいですとのことなので、貰ってきた。

そのあと、再び売店に行きカレーライス(500円)を買いに行く。なお、球場のカレーは「三浦葉山牛使用」とは謳ってはいるが、特に「よこすか海軍カレー」とは謳っていないようである。

食べてみた感想は、「ごく普通のカレー」であった(後日自宅に持ちかえった前述のレトルトカレーを食べてみたが、そちらもやはり「ごく普通のカレー」だった)。

17時15分になるとオープニングセレモニーがスタート。この頃には既に内野スタンドはほぼ満員になっていたため、急遽外野芝生席も開放された。

セレモニーは、まず両軍ベンチ入り選手の紹介から。ウグイス嬢のアナウンスとともに一人ずつファールラインに沿って並んでいく。日産のほうはマスコットガール(背番号71のユニフォームを着て、下は短パン姿)も紹介された。

このマスコットガールというのは、いったい何をするのだろうか? ちなみに入場時に貰ったメンバー表にも掲載されていて、名前は中島知子さん(追浜工場総務部勤務)というらしい。やはり選出基準はルックスか?

続いてスタメンの発表。こちらはスタジアムDJ(Jスカイスポーツのシーレックス戦中継に出てくる人)により紹介される。そして両軍監督に「ミス横須賀」から花束贈呈。

続いてホームラン競争が始まる。練習3球のあと本番10スイングという方式。

まずは日産から吉浦貴志(追浜工場品質保証部)が登場するがスタンドインなし。バッティングピッチャーを務めた松本秀一郎コーチ(営業本部業務部)に、スタンドから「もっといいタマ投げてやれよ〜」とヤジが飛んだ。

しかし2人目の宮崎誠(横浜工場品質保証部)が3本打ち込んで何とか格好をつけた。

一方湘南は日野監督が自らバッティングピッチャーを務め、古木が2本、七野が3本の計5本をスタンドに打ち込んだ。これでホームラン競争は5対3で、まずはプロが前哨戦での勝ちを収めた。

その後、公式戦でも恒例のサインボール投げ入れ、そして横須賀市長の始球式のあと18時にプルイボール。先発ピッチャーは湘南・米、日産・宮田仁(広報部)。

宮田は最近では非常に珍しくなった本格的なアンダースローで、元阪急の山田久志に投球フォームが似ている。ただしセットポジションからの投球のみだったのが残念だが。

なおこの試合は社会人に合わせてDH制が採用された。ただしバットはプロに合わせて木製の使用。これは社会人側からの希望らしい。金属バットでプロに勝っても自慢できないからか。

2回裏湘南は7番七野がライトポール際へ先制のソロホームラン。試合前のホームラン競争がいい練習になったのかもしれない。ちなみにこの頃から雨が降り出した。

その後試合は投手戦となり「ゼロ行進」が続く。湘南は6回から中野渡、8回からは横山が登板。一方日産は8回から養父鉄(生産技術本部管理部)が相手打線を抑えてゆく。

この頃には雨が上がったので、写真撮影のためちょっとスタンドをうろついてみた。するとネット裏最上段の通路に見たことのある長髪の人が立っていた。それはダラ球会の「ももピっ!」さんであった。真夏なのに長袖のシャツを着ていた。

そして迎えた9回表。この回から湘南はピッチャーを田中敏にスイッチ。ここで日産は1死2塁のチャンスに、4番小山豪(人事部)が右中間二塁打を放ちついに土壇場で同点に追いついた。

三塁側のスタンドは大騒ぎになり、即席応援団が出て来て「日産の歌」が歌い出された。会社が近いためにたくさんの従業員が応援に来ているようだ。

その後湘南はピッチャーをベテランの渡辺に交代。なんとか後続を断ちきった。

9回裏に入る前に「両チームの申し合わせにより、延長戦は行いません」という場内アナウンスが流れた。ということは日産の勝ちは無くなったというわけだ。どうせなら決着が付くまでやってもらいたいものだが。

しかしその裏で試合の決着が付いた。9回裏湘南は先頭の2番田中一がフォアボールで出塁。続く3番福本の時に暴投(記録は盗塁?)があり田中は2塁へ。福本は無難に送りバントを決めランナーは3塁へ。そしてここで4番宮内がセンターへ犠牲フライを打ち上げて湘南がサヨナラ勝ちを収めたのだ。

ノーヒットで決勝点を取るあたり、「さすがプロの面目躍如」といったところか。試合時間は2時間35分。試合後には宮内と七野のヒーローインタビューが行なわれた。

なんとかプロ側が面目を保ったという結果になったが、これでプロのファームチームと都市対抗に出場するレベルの社会人チームの実力差はあまり無いということが証明されたと思う。今後はプロのファームと社会人との地方リーグ戦などに発展するきっかけとなることを期待したい。

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