8月13日 西武−ロッテ(西武ドーム)

(千葉県・おかピー)

今週も(今季唯一の日曜ナイターが行われる)西武ドームへ。この日は今にも雨が降り出しそうな不安定な天気で、屋根つきドームでなければ遠路はるばる出かけることもなかっただろう。池袋から直通電車で西武球場前駅まで約50分は長いの一言。

球場へはファンでもないのに入っているライオンズFCの会員割引券を購入して入場。球場スロープを登っていくとロッテ・堀選手に似ているロッテ球団職員の人が。そういえばこの日はビジターゲーム応援デーだったのでした。ちょっと躊躇したもののピンバッジが欲しかったので、「マリーンズFC会員証」を「ライオンズFC割引券」とともに差し出しピンバッジをもらう。心苦しい。

さてこの日の予告先発は西武・西崎、ロッテ・ノット。夏休み真っ只中なのに「夏休みとっちゃうよ〜ん」西崎が先発とは、やはり違和感がある。一方、ロッテの先発は元レベッカのノッコもといノット(ちょっと苦しい)。ここまでの通算防御率が7点台ながら勝率10割(ちなみに1勝0敗)。7月14日のマリンでの西武戦で先発勝利を収めた後、中4日でロッテ浦和での西武戦に先発という離れ業をみせた異色のサウスポーだ。

だがいくら経歴が面白くてもさすがにこの防御率では「スーパーウルトラ貧打線」のライオンズ打線とはいえ抑えられない。1回裏、松井、フェルナンデス、和田のクリーンナップトリオに3連打を浴び、あっさり2点を献上。

しかし4連敗とかなりヘコヘコ状態のロッテも、3回途中で夏休み西崎を早々とKO。どうやら夏休み西崎自身にも違和感があった模様(翌日、夏休みのため(?)登録抹消)。2番手青木勇人がマウンドへ。青木勇はノットが唯一勝ち投手になった試合でプロ初先発をしたルーキーだ。青木勇−ノットという投げ合いは今後も(西武第二とかロッテ浦和で)繰り広げられることだろう。青木勇は代わりバナ立川に2点タイムリー(勿論自責点は「夏休み」につく)を打たれはしたが、その後のロッテの攻撃を断ち切った。

3回表を終わり5−2。この日は3塁側内野自由席というお気楽な場所での観戦だったのだが、前にいたオッサンは西武ファンの様子で、3回裏先頭の木大成のしょぼい内野安打や続く小関のフォアボール出塁に「よし!」と叫んでみたり拍手を送ってたりしていた。なんかヤなカンジだ。

ここでダラ球会の金子くん(阪神ファン)がさっそうと登場。昼間は東京ドームの日本ハム戦に行っていたそうで、たった今着いたばかりだと言う。とりあえずインプレー中なので移動せずに観戦。

次打者松井のサードゴロで2塁走者封殺。前にいるオッサンの血圧を上げるべく拍手を送る。しかし続くバッターは、格下・ノットを完全にナメている感じのフェルナンデス。開幕当初はジェファーソンとの区別がつかず苦労したが、最近やっと区別できるようになった(スタメンで出ているのがフェルナンデス)。フェルナンデスは、あっさりフェンス直撃のタイムリーツーベース。うー、立場ないぞオレ。

さすがにノットはここで降板。2番手は竹清。この日のキャッチャーは球界一苗字がめでたい選手の座を福盛と争う吉鶴だったのでゾロ目バッテリーに。西武も和田、垣内とゾロ目選手が相次いで登場したので、ギャンブラー東尾の「ぐへへへ」顔もいつもよりも崩れていたことでしょう。ついでにいうと矢野吉彦アナならば「竹清−吉鶴バッテリーの背番号を足すと垣内ですねぇー」とかなりの確率で言う場面だ。

ゾロ目選手はやり過ごしたものの「数字的にはハートキーと変わらない(金子くん談)」ジェファーソン(1億8千万)が同点タイムリー。ここで得点(5点)とヒット数(6本)ともに同数に。

どうにか西武の攻撃が終わり、金子くんの席へ移動。「西武ドームのヌシ」ことダラ球会の観戦女王・たけがわさん(ダイエーファン。筆者とたけがわさんの観戦試合数の比は常に1:2)と共に観戦。たけがわさんはダラ球会のふさくん(巨人ファン。彼と筆者とたけがわさんの観戦試合数の比は常に1:2:4)とアップルシートで日本ハム戦を堪能してきたとのこと。移動中モバイルで「私が着くまで待ってろ西崎」との書き込みを掲示板にしていたそうだが、その願いはギリギリ叶ったらしい。

まあしかし。席の移動と同時に試合が動かなくなってしまった。青木勇−竹清で2イニング経過。どのくらいあっさりしていたかというと、ロッテのキャッチャーがいつの間にか橋本に変わっていたことに気づかなかったほどだ。

6回裏、先頭のジェファーソン(1億8千万)を抑えるため、ウッホー河野がマウンドへ。「ウッホー」にはジェファーソンがマンモスに見えたのか空振り三振を奪う。しかしまさかの好投をしてしまったため続投。これはやはり裏目に出てフォアボール、デッドボールと8、9番を塁に出してしまう。この後木大、小関と左が続くにもかかわらずウッホーは降板。一打勝ち越しという場面となったが、リリーフ藤田があっさりウルトラ貧打線を抑えこの回も均衡状態は崩れず。

7回表、福浦が内野安打。ボーリックの大きなセンターフライで福浦サードへ進み二死三塁。ここで迎えるバッターはミスターロッテならぬ「ミス・マリーンズ初芝」。ただしこの日の「ミス・マリーンズ」は初回のチャンスでは空振り三振に倒れたものの、その後は2安打していたので、固め打ちが多いことからも打ちそうな気配があった。案の定、バックスクリーンへの2ランホームラン。7−5とロッテが2点勝ち越し、試合が動いた。

7−5のまま9回表に。7イニング目だというのに青木勇は続投(ちなみにこの回からセカンドはフェルナンデス)。2アウト走者なしでバッターはここまで4タコのボーリック。ネクストバッターズサークルでは「ミス・マリーンズ」がボーリックに熱視線を送っている。

そう、「ミス・マリーンズ」がこの打席でスリーベースを打てばサイクルヒット達成なのだ。

思いが通じたかボーリックはライト前ヒットで出塁。なんとか「ミス・マリーンズ」まで打席が回ってきた。いつもはあっさりやられる「ミス・マリーンズ」だがこの打席は気合が違う。青木勇のボールを執拗にカット。球場の中にサイクルヒットに王手をかけていることに気づいていたヒトが果たして存在していただろうか。かくいう筆者はスポーツ紙の記録欄で「ミス・マリーンズ」の三塁打数を調べていた(3本。ちょっと意外)。

結果は投手強襲ヒット。う〜ん残念。ロッテファンもといプロ野球ファンならば「ミス・マリーンズ」のサイクルヒットはこの目で見ておきたいものだ。

9回裏、守備固めに上田監督に激似・「ええで本西」がサードに入るものだとばっかり思っていたのだが、9回裏にもかかわらず「ミス・マリーンズ」がホットコーナーへ。先頭の小関のゴロを軽快に捌いた。結局、デビル・ウォーレンを投入することもなく、小林雅が2回2/3を投げ切りロッテの勝利。青木勇の好投報われず。

「そういえば今日は尊師(ロッテ戦に必ず現れる)いなかったなー」と口にしながら西武ドームを後にしたのだが、西武球場前駅のホームで遭遇! 追跡調査(どこで降りるのか)を試みたが、途中駅の所沢でまかれてしまった。うーん残念。

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