旅先における野球との接点

(愛知県・たかぎ ゆかた)

 球場巡りも旅の一種。交通機関に食べ物、方言、ファンの比率など土地によって様々で楽しい。旅先に球場があるのか、球場があるから旅に出たかはともかくとして(笑)。

 ところで、シーズンオフになにげなく立ち寄った野球とは無縁(少なくとも本拠地ではない)場所で「野球関連のもの」を見かけた経験がある人はいないだろうか。

 私は北海道が好きで、学生時代は「パルコ(バイト)→北海道→パルコ→北海道・・」という生活をしていた。当然、卒業旅行も北海道。一人で最北端の地・稚内を目指した。

 旭川に着いて、急行の券を購入したのち駅をブラブラしていると、このようなポスターが! 

「ヤクルト旭川若松会」。なんじゃそりゃ。しかも、監督の出身地・留萌(ルモイ)は旭川からそれほど近いわけじゃない(笑)。

「入会金・無料」にひかれたが、パンフも特になかったため「窓口でおたずね」しか手段がなく、特にヤクファンではない私はこれを写真に収めるだけにとどまった。神宮まで行くんだって〜(驚)。

 翌日。旭川といえばスタルヒン球場。試合がなくても、これは見にいかなくてはならない。膝ほどの積雪の中、旭川駅から買い物公園を抜けて、ロータリー、橋を越えて延々と40分。やっと見えたスタルヒン球場はこんなん。

わかる? 入場できんの。外に出ている階段部分がすべて雪で埋まっている。わはは(余談:この「延々と歩いた」という話をユースでしたら、同宿の院生のお兄さん達に「それは根性ある」と地酒「男山」をさんざんごちそうされた)。

 そうだ、大村い〜わ巌さんは稚内の出身だった。でも手がかりなし。どなたかご存知?

 
〜話は変わって4月。就職するなり平日2連休をいただいた私は、長野・安曇野(アズミノ)に日本アルプスを見に出かけた(見るだけ、登らない)。ナゴヤからだと、中央線で岐阜県をずっと通過し、まず松本で乗り換え。

 ここで次の大糸線(富山へ向かう線)の電車まで待ち時間が生じた。途中下車して、駅の周辺を観察・・あった。

日ハム・・・上田佳範(松商学園)、里帰りとみた。観戦された方はいないだろうか?? 私はその場で「行けるか?」と、思わず勤務表を確認してしまった・・しかし、何よりも「ファイティ君」が選手の写真より大きいのが笑える。

 あと、今回は残念ながら写真が見つからなかったのだが、2年前の3月に岩手の盛岡でヤク×広(6月・岩手県営野球場?)のポスターも発見した。確か「常勝軍団・ヤクルトと赤ヘル・広島が岩手で激突! ナマの迫力!」みたいなことが書かれていた。

 どの場合もそうなのだが、ただのポスターなのに「地元にプロ野球がやってくる!」という喜びが伝わってくる。特に「若松会」は「初の北海道出身の監督だ!」という嬉しさからできた会なのだろう。私は生まれて23年、ずっとナゴヤ暮らし。パ・リーグファンとはいえ「プロ野球はあって当然」と思っていた。

 しかし、旅に出て、「地方球場でも観戦してみたいな」と強く思うようになった。今まで何十回も観戦しているけれど、本拠地とはまた違った新たな発見があるはずだ。

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