現代ユニコーンズ
イースタン教育リーグ参加全試合観戦記

(2001年3月6日〜13日)

(東京都・むさし)

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第5戦 3月11日・対巨人(東京ドーム)

1日の休みを置いて、この日の日韓戦はオープン戦・巨人−西武との親子試合として行われた。地下鉄丸の内線に乗って11時すぎに東京ドームへ到着。まずは「TO:DO」に行って「スポニチ2001プロ野球プレイヤーズ名鑑」を購入。「TO:DO」は入場制限をするほどの混雑だった。さすが巨人戦。

今日はダラ球会の臨時観戦会ということで12時に野球体育博物館前へ集合。とりあえず6人が集まった。そして三塁側C指定(2000円)を購入。チケットを見るとちゃんと「巨人vs西武」「巨人vs現代」と併記されていた。


「巨人vs現代」も併記されたチケット

41番ゲートから入場。この時、カバンの奥底のタオルの下に隠してあったペットボトルが係員に見付かってしまった。今まで見付かったことなど無かったのに…。巨人戦だとチェックが厳しいのだろうか。「手に持ったまま入場して、係員に預けるか紙コップに移し替えて下さい」と言われたが、結局そのままスタンドまで持ち込んでしまったけど(笑)。

なお、ナイターの日韓戦から観戦会に参加するメンバーもいたので、係員に「日韓戦のみを観戦する場合はどうすればいいのか」と聞くと、この時には「オープン戦と共通チケットとなっているので、日韓戦のみを見る場合でもそのチケットが必要です」と言われた。

さて、私にとっては「前座」となる巨人−西武戦は13時半に開始。今日の試合は東京ドームでの今季初の巨人戦ということで、試合前には新入団選手の紹介が行なわれた。新人の中には、東京ドームの人工芝を踏むのはこれが「最初で最後」になる選手もきっといるのだろうなぁ。

試合のほうは、1回表小関がいきなり初回先頭打者ホームラン。そして2死後にはバックスクリーン左のカメラマン席にぶち込むカブレラの特大ホームランが飛び出して、西武が2点を先制した。さらに4回表にも伊東のタイムリーヒットで3対0とリードを広げる。

しかし4回裏、巨人は無死満塁から松井の三塁強襲ヒットでまず2点。続く清原もセンター前に弾き返し、あっという間に同点となった。おそるべし巨人重量打線。ここで打席に江藤が入る。一体何点入ることやらと思われたその時、江藤の打球はセカンドへ。

打球をダイレクトで捕球した二塁手・佐藤友はそのままセカンドベースを踏み一塁へ送球。トリプルプレーが完成した。トリプルプレーを生で見たのは、1994年9月23日の日本ハム−西武戦以来だ。その時もやはり東京ドーム。しかしルーキーの佐藤友は急造二塁手ながらなかなか動きがいい。野球センスがあるんだろうな。

その後、6回裏に巨人が松井の二塁打で1点を勝ち越すが、8回表に登板した鄭ミンテが打たれてに同点になった。鄭はこの試合をどこかで見ているであろう元同僚たちの前で、晴れ姿を見せることが出来なかったわけだ。

結局試合は4対4で引分け。試合終了は16時16分。なお日韓戦は17時20分開始と発表された。1時間以上のインターバルはちょっと長いなぁ。


巨人−西武はほぼ満員

オープン戦が終わると場内が空いてきた。そこで2階席からネット裏1階席に移動する。ここで係員に再度「これから日韓戦を見に来る人はどうすればいいのか」と聞くと、今度は「当日券売場の裏でバルコニー席の招待券を配っているので、それを貰って下さい」とのことだった。ということはタダで入れるということだ。

そう決まっていたなら最初からそうインフォメーションすればいいのに。中にはそうとは知らずダフ屋から入場券を買ってしまった人もいたようだ。東京ドームというのは相変わらず観客と関係者との距離を感じさせる球場だ。

日韓戦になるとさらに4名が観戦会に加わる。そのうちの3名は神宮のヤクルト−日本ハム戦からの合流。「コアな」野球ファンからみると、巨人−西武戦よりもそっちのカードのほうがずっと魅力的だ。私も現代戦とセットでなければ巨人−西武はあまり見る気はなかった。

ところで、日韓戦では席は事実上全席フリーとなっていたが、建前上はオープン席の時と同じ席で見ることになっていたようだ。そのため、ネット裏にいる紫色の制服を着た女性係員は、いちいち指定券の提示を求めていた。他の一般の係員はノーチェックだったが。

17時になるとスタメンが発表された。今度は「PHILLIPS」は「フリプス」、「QUINLAN」は「キンラン」と表示された。ただし場内アナウンスでは「キンラン」ではなく「コンラン」と発音。ほんとに「混乱」しているぞ(笑)。なお、今までの試合とは違って、審判、記録員の名前も発表。審判はセ・リーグ、記録員は日韓2名で担当するようだ。

ちなみにチーム名は「ヒョンデ」と発音。なおかつ韓国語での場内アナウンスもあった。現代のユニフォームは、順番からいくとホーム用のはずだがビジター用を着用していた。

そして17時20分になると「追悼セレモニー」が始まった。この試合は去る1月26日にJR新大久保駅でホームから転落死した日韓2名の「追悼試合」としての意味合いも持っていたのである。

まず巨人選手会長・松井と現代主将・金仁鎬のメッセージがスクリーンに映し出される。続いて両チーム選手がベンチ前に整列し観客も起立して黙祷。なお、球場コンコースには募金箱が設置され、計160万9971円が両遺族に渡されたそうである。

両チーム選手が整列して黙祷 シスタージャビットが募金の呼びかけ

試合は当初の予定よりもやや遅れて17時26分にプレイボール。先発投手は巨人・西山、現代・金守経。

1回裏、巨人は1番宮崎がヒットで出塁すると、すぐ二盗。2番佐々木の内野ゴロの間に三塁へ。しかし3番斉藤宣が浅いレフトフライ、4番福井は三振に倒れ無得点。

1回が終わると、「とりあえず1イニング見たからいいや」ということなのだろうか、ただでさえ少なくなった観客がさらにゾロゾロと帰り出す。

2回裏巨人は、2死後7番大場が四球。8番小田のヒットで1、3塁となったところで、9番山田がセンター前へタイムリーヒット。1点を先制する。

一方現代は、3回まで西山の前に走者を一人も出せない。4回表2死後、3番全根杓の二塁打が初めての走者。5回表には先頭の5番沈正洙がテキサスヒットで出塁するが、6番キンランがショートゴロ併殺打。

巨人は5回裏に山田がレフトスタンドへソロホームランを打ち込み追加点。さらに6回裏には、7番大場と1番宮崎のタイムリーヒットなどで4点を追加。7回裏にも大場の二塁打などでさらに2点追加。完全に一方的な展開になった。

現代は、8回表に巨人3番手玉峰から1死1、3塁のチャンスを作り、ここで内野ゴロの間にようやく1点を返すだけ。9回表は巨人4番手内薗に三者凡退に抑えられて、結局8対1で巨人の大勝。試合終了は20時19分。これで現代は1勝3敗1分となり負け越しが確定した。

オープン時にはほぼ満員(公式発表48000人)だったスタンドもイニングを経ることにどんどん減ってゆき、最後には1000〜2000人くらいになっていた。


日韓戦になると場内はガラガラ


試合後の記念撮影


こちらはダラ球会の記念撮影(^^;)

試合後には、ちょっと遅い時間だったのでどうしようかと迷ったのだが、結局水道橋駅前の「酔の介」で懇親会を挙行。やっぱりこれがないと「観戦会」という感じがしないからなぁ。たぶんみんなもそう思っているでしょ?(笑)

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