現代ユニコーンズ
イースタン教育リーグ参加全試合観戦記

(2001年3月6日〜13日)

(東京都・むさし)

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第6戦 3月12日・対日本ハム(ファイターズスタジアム)

朝起きて「日刊スポーツ」を見ると、野球面ではなく社会面に前日の日韓戦の記事が掲載されていた。記事は「勇敢な2人に敬意」と題され、追悼試合で黙祷をする現代ナインの写真が掲載されていた。全く報道されないよりはマシだが、試合内容には全然触れられていないのはちょっと残念ではある。

さて、今日の鎌ケ谷は今までで一番自宅から遠い球場だ。ということで9時には出発。約2時間かけて東武野田線・鎌ケ谷駅に到着。とりあえず駅前の「サンクス」にて昼食を購入する。

この店は前年までは「つぼぬま」という商店で、店内にはファイターズ関係のサイン色紙などがあった。コンビニに転換するということは知っていたが、今回訪れてみたらごく普通のコンビニに変貌していたのでちょっとガッカリ。応援団をやっていた「つぼぬま」の店主は現在どうしているのだろう?

小雪のチラつく中、徒歩でファイターズスタジアムに到着。球場前には人影がなく、とても閑散としていた。まさかこの程度の雪で中止はないだろうとは思ったがちょっと不安に。でも場内から球音が聞こえてきたので安心する。

球場入口にはファイターズ鎌ケ谷の会会報「梨に向かって打て」号外が置かれていた。さっそく手に取るとユニコーンズの選手紹介が載っていた。他の球場ではこういうものは全く無かったので親切だ。さすがファンの手で作られただけのことはある。


「梨打て」号外

スタンドに入ると観客はわずか7人しかいなかった。まだ試合開始まで1時間あるとはいえちょっと寂しい。その後徐々に増えて来て最終的に観客は120人くらいにはなったが。グラウンドでは現代がバッティング練習中。ユニフォームを見ると今日はホーム用を着ていた。

12時15分にスタメンが発表される。現代は2人の外国人打者をオーダーから外してきた。なお、スコアボードの韓国選手名は漢字ではなくカタカナ表示。審判は例によって発表はなかったがパ・リーグの担当であった。

場内アナウンスでのチーム名の発音は「ヒュンダイ」。併せて韓国語でのアナウンスもされた。ちなにみ「背番号2」は、韓国では「セーナンバーイー」と言うようだ。


スコアボードはカタカナ表示
(と言ってもこの画像ではよくわかりませんな)

依然として小雪の降り続く中、12時半にプレイボール。先発投手は日本ハム・櫻井、現代は戸田でも先発した外国人投手テイラ。

1回表、現代は2番ジャン・ギョソンが右中間にフライを打ち上げる。これをセンター・石本とライト・大貝が譲り合い、幸運な三塁打となる。ここで続く3番ゾン・グンピョにライト前ヒットが飛び出し現代が1点を先制した。

その裏、日本ハムも2番石本が右中間に二塁打。3番島田の三塁ゴロで三進するが、4番藤島三振で無得点に終わる。

2回表、現代はまたチャンスを作る。2死後、8番チョン・スソンのヒットのあと、9番キム・ビルズンがライトオーバーの二塁打を放ち、ランナー2、3塁とする。しかし1番ゾン・ズンホが一塁ゴロに倒れ無得点。

ここで私は煙草を吸う為に、一旦スタンド下の通路へ降りる。今季からファイターズスタジアムは「スタンド内禁煙」となったのだ。すると突然「ただ今2階の火災報知器が作動しました」というアナウンスが流れた。まさに私が煙草を吸っている時である。一瞬「俺、何かしたか?」とアセってしまった(^^;)。なお、試合のほうはその間中断もなくそのまま進行していた。

3回表、現代は2死後4番シム・ゾンズが死球、5番イ・ミョンスがセンターオーバーの二塁打で、2回に続きまたもや2死2、3塁のチャンスを作る。しかしここで6番カン・ピルソンが見逃し三振。再びチャンスを潰した。

だが4回表、現代はビッグイニングを迎える。まずは先頭の7番チェ・ジョンクのゴロをサード・小田が一塁へ悪送球。続く8番チョン・スソンも四球で歩き無死1、2塁とする。ここで9番キム・ビルズンが送りバントを決めると、1番ゾン・ズンホがライト前ヒットを放ち、三塁ランナーがホームイン。現代はようやく追加点をあげた。

さらに2番ジャン・ギョソンのサードゴロの間に3点目、3番ゾン・グンピョがセンター前に運びなおも2死1、2塁。ここで4番シム・ゾンズが、レフト場外の室内練習場にぶつける特大のスリーランホームランを放ち、この回一挙5点をあげた。


特大ホームランを打ったシム・ゾンズ

ここで再び煙草を吸うためにコンコースへ降りる。すると「梨に向かって打て」編集長に遭遇。編集長曰く「櫻井って、一昨年の五輪壮行試合とか、昨年のハイサイリーグの国際リゾート専門学校戦とか、こういうエキシビジョンゲームに弱いんだよなぁ〜」とのこと。

また、「ファイターズ鎌ケ谷の会」の運営についての話を聞くと、けっこうスタッフの「持ち出し」になっているらしい。う〜ん、それはダラ球会も一緒だなぁ。まぁ、こういうことは好きでないと出来ないな。

さらにその後、同じく「梨打て」編集委員のうめこさんにも遭遇。これは内緒だが、今日は会社をズル休みしたらしい(笑)。二軍戦は平日のデーゲームが多いから、会社員にとっては大変だ。


こんな帽子をかぶったファンもいました
(ユニコーンズ'98Korean Championsキャップ)

5回表、6番カン・ピルソンのセカンドゴロを田中聡がエラー。するとスタンドから「何やってんだバカヤロー!」と罵声が飛ぶ。ちなみにこの日、こう○まさんと「借金取り」は来てなかったのだが、キツい野次は鎌ケ谷ならではである。

5回裏、現代はピッチャーを左腕のキム・ミンバムに交代。同時に野手も何人か交代。慣れない韓国人選手名にウグイス嬢が言葉につまると、「舌噛むなよ〜」という野次も飛ぶ。

また、この試合で審判は名前ではなく背番号で現代の選手交代を放送席に伝えていたのだが、6回裏に現代のピッチャーがパク・ジャンヒに代わった時、主審の秋村は最初「ピッチャー6番」と言ったあと、「あ、60番だ」と言い直した。すると「秋村さん、お願いしますよ〜」という野次。また日本ハムの選手からも「名前を知らない」と冷やかされていた。

6回裏、日本ハムは2死満塁から4番藤島がライト前ヒットを放ち、ようやく2点をあげる。そして8回裏にも1死満塁のチャンスをつかみ打順はまた藤島。ここで今度はパスボールが飛び出し1点。藤島が歩いて再び満塁となるが、後続が倒れてこの回1点止まり。

9回表、現代は9番キム・ビルズンにタイムリーヒットが飛び出しまた1点追加。その裏の日本ハムの攻撃は三者三振で、9対3で現代の圧勝に終わった。これで現代は2勝3敗1分。明日の最終戦に勝てばなんとかタイの成績で帰国することが出来る。


記念撮影

現代  
日本ハム  

第7戦・対巨人へ

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